2月25日にGoogle検索オフィスアワーが開催されました。
今回は、著作権侵害サイトの影響や、サイトリニューアル時の注意点などサイト構築でも知っておきたい情報が目白押しの内容です。
目次
- インデックス登録されない
- インデックス登録時のエラー対応
- インデックスカバレッジの減少
- コンテンツのない状態でページがインデックス
- サイトマップに送信していません
- デスクトップ版のクロール率が高い
- 著作権侵害サイトの影響
- 公式サイトより連携先サイトの方が高順位
- 記事の監修者に関する構造化データ
- 強調スニペットの表示方法
- リッチリザルトテストのエラー
- Search Consoleデータ収集開始のタイミング
- CrUXに必要なアクセス数
- Googleマイビジネスとコンテンツの重複
- Google StoreBotとは?
- リージョンゾーンのSEO観点での影響
- インタースティシャル
- 安全でないサイトについての警告表示
- サイトリニューアル時の注意点
- 301リダイレクトが使えない場合の正規化変更
インデックス登録されない
- Q数か月前からカバレッジエラーが続いておりいまだにインデックス登録されない ※現在は取り除いているが、過去にnoindexしていた
- Aコアアルゴリズムアップデートとは関係がなく、Google側の挙動としては仕様。インデックス登録リクエストやサイトマップ送信を行えばよいが、そうしてもインデックス登録されることを保証するわけではない。 他にできることがあるとすれば、ページのコンテンツ改善を行うとよい。
- Qサイトマップは送信済みであるがほとんどのページが「URLがGoogleに登録されていません」となっている
- AGoogle側の技術的な問題が発生している訳ではないので、ページの改善をするとよい
カバレッジエラーとは?
カバレッジエラーとは、サーバーエラーやnoindexタグが付与されている場合など、何かしらのエラーによってインデックスに登録できないページがあることを表します。インデックス登録時のエラー対応
- Q各キーワードに対する検索順位が大きく下落し、Google検索での表示がバグっている(titleやdescriptionが表示されない)
クロールの統計情報にて、「robots.txt」や「サーバー接続」のエラーが出ている(失敗したクロールリクエスト最大50~80%) - Aクロールの統計情報に注目した点はよい
このケースではクロールに致命的なエラーが発生している
robots.txtにエラーがあると、コンテンツを検索に表示してよいか判断できず、検索パフォーマンスに影響が出る
すでにホスティングサービスの担当とやりとりをしているのであれば方向性は問題がない
titleやスニペットが表示されないことについては、ブロックされているがインデックスされている状態でクロールエラーに起因している可能性がある。
インデックスカバレッジの減少
- Qサイト内にリンクは設置していないがインデックスさせておきたいページはsitemap.xmlに掲載していないとインデックス削除されるのか?(例:求人や不動産の募集終了ページ)
sitemapに記載したほうがよいのか?考えられる原因と対策は? - A募集終了したページであればユーザーにとっては有益ではないためインデックスから削除されたのではないか
過去の求人情報を残して流入が欲しいということは理解できるが、ユーザー目線で見た時にあまり有益ではないのではないか
実際に検証が必要だが、終了したページばかり表示されるサイトは長い目で見るとユーザーから選ばれなくなるのではないか
そう考えると、そのようなページの削除がおすすめであるが、対応策について色々な情報をみなさんで共有して欲しい
コンテンツのない状態でページがインデックス
- Qコンテンツのない状態でページがインデックスに登録されていますという警告により検索順位が5位→20位程度に低下した
どのように対処すればいいのか - Aクロールになんらかのエラーが発生していてコンテンツが適切に読み込まれなかった(推測だがリダイレクトエラーが要因なのではないかと仮説)
クローラーがアクセスしたときに何も表示されない状況なので、インデックスカバレッジレポートやクロールの統計情報などを確認し、サーバーが適切に動いているかなど実際に何が起きているかを確認するとよい
サイトマップに送信していません
- Qサイトマップを送信し、サイトマップ送信は「成功しました」になっているが「インデックス登録されましたがサイトマップに送信していません」と表示されてしまう
- A特に問題はなさそうなのでタイムラグの可能性がある
状況が続くようならサーチコンソールからフィードバックを送ってほしい
デスクトップ版のクロール率が高い
- QスマートフォンよりPCのクロール比率が多い。問題ないか
- Aまだ、モバイルファーストインデックスに移行しておらず、PCのクロール比率が多いのはGoogleの仕様なので問題はない。
ただし、モバイルファーストインデックスの準備ができているかどうかをデベロッパーのページの情報を見て確認するとよい
著作権侵害サイトの影響
- Q複数のページが丸ごとコピーされ著作権侵害を受けている。
DMCA申請に時間をとられたくない為、放置することで自分のサイトにマイナスの影響は出るのか - A検索エンジンにマイナスの評価を受けることはないが、重複の評価を受ける可能性はある(重複の場合、正規のもののみが表示されるため、正規のページではないと判断された場合に表示されなくなる可能性はある)
また、加害者が虚偽のDMCA申請することもあり、その場合サイトが検索結果が消えてしまうこともある。
その為、著作権侵害であることを明示し、加害者を止めるためにDMCA申請をするのがよいのではないか
他にも、サイトオーナーや広告主に連絡するなどの方法もある
DMCAとは?
DMCAとは、デジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act)の略称で、デジタルコンテンツ上の著作権に関する法律のことで、DMCA申請は自分の著作権が侵害されたときに、TwitterやGoogleなどに「削除」を申請する仕組みのことを指します。公式サイトより連携先サイトの方が高順位
- Q小説等の作品を扱うサイトで、公式サイトに関わらず作品名で順位が乱高化しており獣医が低いままになっている。
- AGoogle側で技術的な問題が発生しているわけではないのでアルゴリズムの結果
公式サイトの順位が下がってしまったのはよくないと考える点については同意だが、公式サイトとして価値を出せているのかを色々な観点で見直して欲しい
記事の監修者に関する構造化データ
- Qファクトチェックではなく、著者とは別の監修者をマークアップできる構造化データはあるか
- A監修者そのものの項目はなく、リッチリザルトのような形で表示されるものでもない
サイト上にきちんと記載されていればGoogleにも伝わるが、どうしてもマークアップしたい場合はeditorの項目を使うのが良いのではないか
ただし、Googleはこのデータを使っておらず、いわゆるSEOの効果はないので何もマークアップしなくてもよい
強調スニペットの表示方法
- Qドラえもん 配信で検索した時に強調スニペットで表示されるような結果は、どのように表示させるのか
- A自然検索の結果ではなく、メディアアクションという機能でGoogleがパートナーシップを組んだサイトの情報が表示されている
現在表示されるサービスプロバイダは限られているが、より多くのサービスプロバイダに開放できるようになるまでには時間がかかる予定
リッチリザルトテストのエラー
- Q先日まで検索結果画面から構造化がどう表示するかをプレビューで確認できたが、この数日は結果が見つからないという状態になった
- A一時的な現象だと考えられ、現在では見られるはずなので確認してほしい
フォーラムなどで質問するとよいのではないか
Search Consoleデータ収集開始のタイミング
- QSearch Consoleはどのタイミングでデータを収集開始しているのか?
サイト確認が完了してからなのか?
何かの拍子に未確認になったらその期間はデータは喪失するのか? - Aプロパティ登録以前のデータは収集していない
プロパティが未確認になった場合、登録者が単独であれば見られないが、複数いれば見られる
CrUXに必要なアクセス数
- Qどのくらいの期間にどのくらいのアクセスがあればフィールドデータが提供されるのか また、ChrUXの更新頻度は毎日で直近28日間であっているか
- Aフィールドデータ提供に必要な具体的な数値は公開していない
数値は28日間の移動平均を毎日UTC4:00に更新しているが、ベストエフォートの温度感である(必ずしも更新されない可能性もある)
CrUXとは?
CrUX(クラックス)とは、Chrome User Experience Reportの略で、Chromeを利用するユーザーから収集された実データを集計し競合のサイトのパフォーマンスを自分のサイトと比較することが可能なレポートです。Googleマイビジネスとコンテンツの重複
- QGoogleマイビジネスに投稿した記事をそのままWEBサイトにコピーして掲載した場合、重複したコンテンツとして判断されてしまうことはあるのか
- A重複したコンテンツと判断されることのデメリットはないので問題ない
ただし、そのまま投稿すべきか、もっといろいろな情報を投稿すべきかはいろいろな視点から判断するとよい
Google StoreBotとは?
- Q最近GooglebotのUA一覧ドキュメントに追加されたGoogle StoreBotというUA(User Agent)は何か
- Aショッピング用であるが詳しい情報はのちのち公開するのでその時紹介します。
リージョンゾーンのSEO観点での影響
- QAWSのリージョンゾーンが米国の場合、日本語ブログのSEOは影響があるのか
- AリージョンゾーンというのがAWSでの仕様の話であればAmazonに聞いてほしい
もしくはそれに関するノウハウなどはWordPressなどのホームコミュニティに聞いて欲しい
インタースティシャル
- Q過度なインタースティシャルとCookie使用のためのインタースティシャルはどう識別し判断されているのか
- A具体的な判定基準は公開していないが、問題ないケースについては事例を紹介しているのでそれらを参照して判断してほしい
- QCookieでの使用の場合、Googleに伝えるためのマークアップはあるのか
- Aマークアップの方法の指定はなく、一般的な方法で行えばよい
- QインタースティシャルはCWV(Core Web Vitals)にも影響するのか
- Aサイトの実装方法によるが、インタースティシャル自体はCWV(Core Web Vitals)に影響を与える可能性はある
インタースティシャルとは?
インタースティシャルとは、モーダルウィンドウのように、ユーザーが検索結果からページに移動した直後やページを閲覧している最中に、メインのコンテンツを覆い隠すようなポップアップ表示を指します。安全でないサイトについての警告表示
- Q自分が作ったサイトへのリンクに「偽のサイトにアクセスしようとしています不正なユーザーがURLのごく一部を一目ではわからないように改変してサイトを偽装する場合があります。」と警告が表示されてしまう。
サーチコンソールには手動による対策やセキュリティの問題ともに問題は検出されなかった。 - A本当にサイトのセキュリティ上問題がないのであれば、Googleに追加サポートを依頼するとよい
サイトリニューアル時の注意点
- Qトップページだけを公開し、他ページのデータはサーバから削除し、数か月後に戻す場合、以前の流入は見込めるか
- A見込めるかもしれないが、何の保証もないのでやらないほうがよいのではないか
- Q他のページにリンクをしないトップページだけを公開し、他ページを残しておく場合はどうか
- Aリンク構造が変わるのは間違いないので、ランキングへの影響はある
301リダイレクトが使えない場合の正規化変更
- Qaaa.sample.jpをsample.jpに正規URLへ変更したいがリダイレクトが使えない
現在aaa.sample.jpが正規URLとなっているが、canonicalにより逆転することはできるのか - A一般的にはできると思うが、canonicalが無視されてしまう可能性もある。
301リダイレクトができない理由がサーバーの制約上の問題であれば、サーバーを変更してはどうか