Google 検索オフィスアワー 2021.6.24

6月24日にGoogle検索オフィスアワーが開催されました。Googleの金谷さんとあんなさんが回答した内容のまとめです。

6月24日にGoogle検索オフィスアワーが開催されました。

今回は、Search Console Insightsの公開のお知らせをはじめ、インデックス関連についての対策など、盛り沢山の内容です。

Googleからのお知らせ

はじめに、Googleからのお知らせについて3つありました。

コアアップデート

6月3日にコアアップデートを実施済みで、注意点としては、6月に予定していた改善項目の一部を7月に実施する予定。

検索パフォーマンスレポートで正規表現不一致も指定できるように

検索パフォーマンスレポートで正規表現一致は指定できていましたが、直近ではさらに不一致も指定できるようになりました。

Search Console Insightsを公開

Search Console Insightsは、サイトのトラフィック状況を把握できるツールです。当初はツールへのリンクはありませんでしたが、現在はGoogle Search Consoleに等ツールへのリンクが設置されています。

かかかず
かかかず

Search Console Insightsは個人的にも、すごく見やすく使いやすいツールで結構使っています。

Googleサイトがインデックスされない

QGoogleサイトを使用してサイトを作りましたが、URL検査ツールで調べたところ「Googleに登録されていません」となっていた為リクエストしましたが、いくら待っても登録されません。問題点を教えて欲しい。
A現在はインデックスされている
サーチコンソールのインデックスカバレッジを見るか、サイト内の文言が、ダブルクォーテーションをつけた完全一致で検索して表示されるかどうかを確認してみると良い。
このケースではもとのサイトからの移転であったようで、リダイレクトなど移転時の設定が適切に行なわれていなかった可能性がある。

Googleサイトがインデックスされない

Q新しく作ったGoogleサイトがインデックスされず、URLの検索にも出てこない。どうすればいいのでしょうか?
Aこのケースでは、Googleにサイトが認識されていないようでした。
サーチコンソールに登録されているのか不明なので、登録していないのであればしてほしい。
登録してインデックスリクエストしているのであれば、タイムラグの可能性もあるのでもう少し待ってほしい
SEOスターターガイドなどで、サイトが適切な状態になっているかを確認してほしい。
Googleサイトに関する質問が続いているが、Googleサイトに技術的な問題が発生しているわけではない。また、フォーラムなどを活用したほうが良いと思う。

ブログ記事がインデックスされなくなった

Qはてなブログで記事を書いており、過去記事はキャッシュされていますが、新しい記事を書いて数か月放置してもインデックスされなくなってしまった。
URL検査を繰り返してもインデックスされず、原因が不明の為解決策を知りたい。
A確かに新しい記事はインデックスされていないが、大きな問題が発生しておらず、異常はない。 対策としては、良いコンテンツを作り、たくさんの人に読んでもらい、評判を高めそれがGoogleに伝わるようにすると良い。

URLパラメータ設定をしてもクロールされる

QサーチコンソールのURLパラメータでクロールしない設定をしているにもかかわらずクロールされ、カバレッジの「クロール済み – インデックス未登録」が大量に増えている状態です。
クロールを無駄に消費しているように思うので対応したいのですが、どのように対応すればいいでしょうか?
Aこのままでよいのではないかと思う。
パターン1…すでにインデックスされたURLに対応した場合
一度クロールされる必要があるため、想定通りの挙動
パターン2…新しいURLの場合
この場合にはクロールしない

今回のケースでは、各URLは、以前からカバレッジレポートの何らかの項目に入っていた(=新しいURLではない)のではないか
このようなケースではクロールは必ず発生するため、そもそもクロールさせてcanonicalを読ませる(読ませることで正規のページを中心にクロールするようになる)ほうが良いのではないか
例外的なことをやろうとすると、思いがけないページがインデックスから外れてしまうおそれがある。

Search Consoleで除外URLが増えている

Qリニューアル時のリダイレクトによる「ページにリダイレクトがあります」が減りません。
A問題ないのでこのままで良いと思う。また、サイトも大きくないのでクロールバジェットも問題ないと思う。
Googleは旧URLも頻度を落としてクロールしようとする。
Q見たことないURLが「クロール済み – インデックス未登録」になっている
A過去にサイトマップから送信されたURL。
そのためクロールしているが、このままで良いのではないか。

noindexタグ記述のエラーが解消されない

Q 「送信されたURLにnoindexタグが追加されています」のエラーをもとに、サイトマップから該当URLを削除したが、エラーが消えない
また、エラーが検出されたURLにはnoindexが含まれていません。解決策を教えて欲しいです。
Aサイトを見たところ、noindexが入っているようでした。
このような場合には、問題が発生しているページテンプレートを全て確認すると良い。

Search Consoleの結果がかなり不安定

Q4月末より特定のキーワードにおいて検索パフォーマンスレポートの結果が不安定になっています。
2位になったり、翌日は80位になったりという状況で、解決策を教えて欲しいです。
Aやや特殊だが、Googleでは下がったものだけでなく、上がったものもあるはずで、通常の挙動の範囲内。
なので、良いコンテンツ、良いサイトを作ってほしい。

AMPページの評価

Q全文を読むためにAMP→非AMPページに遷移するものの評価
AMPにリードだけを掲載し、非AMPページに遷移するような場合はAMPページとしての評価に影響は出るのでしょうか?
AUXを阻害しているというのであれば使いやすいページに変更するとよい
GoogleのAMPガイドラインでは、「AMP ページで表示されるコンテンツや可能な操作は、対応する正規ページと可能な限り同じである必要があります。」と定められている

参考記事 Google 検索での AMP に関するガイドライン

Qトップニュース欄の掲載条件変更後のAMPと非AMPの評価
AMP要件撤廃により競争相手が増えるという認識で間違いないでしょうか?
また、AMPと非AMPの両方のページがある場合、どちらが評価対象になるのでしょうか(どちらが上位に評価される可能性が高い)?
A日々、新規のサービスやメディアが登場している為、どのくらい影響があるのか、競争相手が増えるかといった回答は難しい。
どちらが評価されるのかという点については、何を指しているのかがわからない。
canonical/alternateやamphtmlを適切に実装しているのであれば、Googleはそれらのページの関係性を理解しており、ページエクスペリエンスはランキングの要素になる。
Googleニュースのコンテンツポリシーの厳守が唯一の条件となり、すべてのページがトップニュースカルーセルの掲載対象となる

ガイドライン違反を対策しないのは何故

Q他人のサイトをスクレイピングで取得して、一覧にしただけのサイトがある。
ガイドライン違反ではないのかハッキリと聞きたい。違反でないのなら自分もやりたい。
A個別のサイト毎に、ガイドラインに違反しているかどうかをコメントすることはできない。 Googleのアルゴリズムは完璧なものではなく、違反しているサイトや違和感のあるサイトが表示されている場合は、自動アルゴリズムで対策し、漏れてしまったものは手動で対策している。
さらに手動から漏れてしまったものを見つけた場合、スパムレポートを送ってほしい。
順位を上げたいと思っているのであれば、良いコンテンツを作り続ける必要があります。
スクレイピングとは?

スクレイピングとは、WebサイトのHTMLから情報を収集し、解析・加工などの処理を行うことです。無料・​有料ツールを利用するほか、プログラミングでツールを自作することで行えてしまいます。

姉妹店サイトは新規ドメイン?サブドメイン?

Q同じ名前の飲食店で姉妹店サイトを、新規ドメインか、既存のサブディレクトリのどちらに公開するか悩んでいる
既存サイトは一定の評価を受けているため、サブディレクトリとして公開するほうが上位に表示されそうですが、いかがでしょうか?
AGoogleの推奨はなく、どちらでも良いと思う。
フォーラムなどで質問して参考にし、ご自身で決めると良い。例えば今後店舗が増えることも考えられ、そのようなときにユーザーからどう見えるかも考えると良い。

text-overflow:ellipsisは隠しテキストか

Q100文字程度と文字数が多く、縦幅をとってしまうコメントをtext-overflow:ellipsisのcssを使って省略したいが隠しテキストに抵触するのでしょうか?
Aみなされる可能性がある
スパムの意図がなかったとしても、検索結果に表示される可能性があるが、サイト上では隠されていて、探していた情報にたどり着けない状況が起こりうる。
この場合の対策としては、
・MFI移行済みであるため、モバイルページのUXを基準にしてパソコンのほうでモバイルと同じ項目を表示させる
・(現在質問者のサイトでは非常に多くの項目が表示されているため)モバイルとパソコンの両方で表示させる項目を減らす

外部リンク 隠しテキストと隠しリンク

今回のGoogleオフィスアワー振り返り

今回のGoogleオフィスアワーを見て、冒頭のお知らせにあったSearch Console Insightsは注目の内容でした。

今後もこのツールのアップデートについても、注目です。

次回は7月29日(木)予定とのことなので、期待して待ちましょう。

YouTube

この記事でご紹介の「Google 検索オフィスアワー 2021.6.24」の動画はこちらから見れます。

6月24日にGoogle検索オフィスアワーが開催されました。Googleの金谷さんとあんなさんが回答した内容のまとめです。