Google ポリシーオフィスアワー 2021.9.30

今回から、Googleポリシーオフィスアワーに名称が変わりました。そんな9月30日に開催されたGoogleポリシーオフィスアワーでの、金谷さんとあんなさんが回答した内容のまとめです。

9月30日にGoogle検索オフィスアワーが開催されました。

今回は、リダイレクトのシグナルの有効性やインデックスされない時の対応など、盛り沢山の内容です。

Googleポリシーオフィスアワーについて

まず初めに、Google検索オフィスアワーからの変更点について、紹介されました。

  • 今回から構成と名前を変更
  • これまでどおり検索に関連した質問に回答
  • アドセンス・AdMob、Googleアドマネージャーのパブリッシャーポリシーに関する質問についても回答

これらがGoogle ポリシー オフィスアワーでカバーする範囲として行われ、具体的には以下2点です。

検索

検索では、Webマスターの方や、サイト運営者の方がサイトに来てもらう為、検索に関わる内容について発信します。

  • 対象者は検索を通じてユーザーを呼び込みたい個人やビジネスの運営者
  • ランキングに関する質問については答えられない
  • ここでの意見や要望は個別取り上げない

パブリッシャーポリシー

  • ポリシーに関する質問のみ回答
  • アドセンスの最適化などは答えられない
  • 個別のサイトの状況についての質問には答えられない
  • アドセンス、AdMob、Googleアドマネージャーのパブリッシャーポリシーが対象。Google広告は対象ではない

Googleからのお知らせ

最近アップデートで実施された、タイトルの生成方法に関する2段階のアップデートについてのご説明です。

今回のアップデートでは、タイトルの生成方法の変更によるアップデートというのが主旨です。これの補足説明で、以下詳細の説明がありました。

  • 今回のアップデートは、タイトルの生成方法の変更で、書き換え自体は10年以上前から行われていた
  • 8月のアップデートで大きな変更を実施
  • クエリによってタイトルが変わらないようになった
  • その後フィードバックをもとに9月にさらなる変更を行った時には、タイトルタグが使われる割合が80→87%になった

今後このアップデートに伴う「どうすればいいのか?」については、以下だそうです。

  • ページ内容を簡潔に表現するタイトルをつける
  • 適切ではないタイトルを見かけた場合、フォーラムのスレッドでフィードバックを寄せて欲しい。

Google 検索についての質問

ブログ記事のタイトルのつけ方

Qブログ記事のタイトルは、メインキーワードを一番左に寄せて書くのがよく、そうでないと重要度が下がるでしょうか?
または、ユーザーが理解しやすいようにタイトルを書くというどちらがよいのでしょうか?
AGoogleを気にするのではなく、ユーザー目線でページ内容を簡潔に表現する自然なタイトルをつけた方が良い。
Googleとしては左にあるかどうかで重要性の区別をしていないと思う
仮に、左にメインキーワードを書くほうが順位が高い傾向があったとしても、それをGoogleが変えた場合、全て下がってしまうことになる。
その為、ページの中身を簡潔に表現することが大事。

リダイレクト方法の優先順位

Q先日Googleがリダイレクトに関するドキュメントをアップデートされたかと思います。その中で、JavaScriptによるリダイレクトはmeta refreshよりGoogleは推奨するのでしょうか?
ちなみに、meta refreshはW3Cでは推奨されていない。
AGoogleは推奨している。meta refreshはレンダリングする必要がなく、ほとんどのブラウザでサポートされているのが理由

リダイレクトの仕様確認

Qゲイリーさんのtwieetを見たところ、Googleは301リダイレクトを1年以上続けていれば、その後301リダイレクトが無くなってもPageRankを転送し続けるというのは事実なのでしょうか?
A事実です。
1年くらいたつと、元のページが持っていた評価の移転が終了している。なので、移転元のページに評価が残っていない。

リダイレクトで永続的にシグナルを渡すには

Qリダイレクトが1年以上有効というのは、364日はアウトで、1年以上継続していれば永続的に発動するのでしょうか?
Aそういうものではなく、大体1年くらいたつとシグナルを渡していることが完了していると見込まれる。
Qリダイレクト先を変えたいといった場合、新しいリダイレクトを1年実施〜削除すれば問題ないのでしょうか?
AA→Bのリダイレクト設定後、B→Cのリダイレクトを設定した場合には、A→CとB→Cの2つのリダイレクトを両方設定すれば良いと思う。

301リダイレクト後の旧URLへのリクエスト

Q3年前にドメイン変更した旧ドメインに対して、Googlebotのリクエストがあるのは何故でしょうか?
ブログやTwitterなどのサイト外部からのリンクURLが残ってしまうのでしょうか?
A旧URLから評価が移っていることと、クロールが発生しないということは別物で、Googlebotは何か変更がないかどうかを確認しようとしている。

ポップアップ内のコンテンツをインデックス

Q単純なクリックでポップアップを起こすようなJSに関して、Googleが認識できるようにするベストプラクティスが見つかりませんでした。これについて、何か良いベストプラクティスはないでしょうか?
AURLを持っていないポップアップをインデックスさせることは難しく、Googleのガイドラインでは、サイト上の全てURLでアクセスできるものが望ましい。
ご質問を寄せた方のサイトでは、ポップアップで表示される内容が、別のページではポップアップなしに表示されており、ベストプラクティスだと思う。

MFIにてSP版のみコンテンツ非表示

Qレスポンシブデザインで、SP(スマートフォン)だけディスプレイ非表示にした要素は、MFIにおいてインデックスおよび評価対象となるのか?
A評価対象となる。
Q特にパンくずなどで、構造化データマークアップしていますが、MFIでガイドライン違反になるのでしょうか?
Aガイドラインに沿って欲しい
ただし、このような場合で手動のスパム対策された事例は見たことがない。

MFIに移行しない

QMFIにまだ移行しません。レスポンシブ化や、タイトルやディスクリプションの差異をなくすようにしましたが、まだ移行しません。
また、全体ではどの程度MFIは完了しているのでしょうか?
AGoogleはまだ完全移行を完了していない。
また、サイトが準備を完了したからといってすぐに移行するものではないので、必要な準備ができているのであれば特に気にすることはありません。

Twitterに投稿した画像を削除したい

QTwitterに投稿した画像が、Google画像検索キャッシュに残っていて消したいが、Google Search Consoleから削除申請を行っても拒否されてしまう。なぜ拒否されてしまうのか、教えて欲しい。
A質問者のケースでは、画像の指定方法やURLの申請方法が間違っており、リンクアドレスで申請して欲しい。
また、Twitter側で画像が削除されているかどうかを確認してほしい

Googleが選択した正規URLに不具合

Q多言語サイトにおいて以下のような不具合があり、考えられる理由や対策を教えてください。
事例①:繁体字ページのGoogleが選択した正規URLが韓国語ページになっている。
事例②:全く異なる商品ページが正規URLとして認識されている。
A実際に確認をしたところ、明確な原因はわからなかった。
見たところ、クロールエラーが頻発しているため、可能性の1つとして複数の異なるページがグループ化されて正規化されているのではないかと思う。
クロールの統計情報などでサーバーの接続状況のエラー率などを細かく見た上で、クロールエラーが発生しないようにすると良い。

CLSの評価に対する疑問点

QモバイルのCLSだけはこれまで納得できる評価をされたことがありません。今後の対応を考える上で、「コンテンツの質を上げて閲覧数を増やす」以外で回答頂きたい。
A質問者のサイトはPageSpeed Insightsで見る限りパフォーマンスとしては優れている
パフォーマンスが高ければ評価が上がるというものではないので、視野を広げて考えてみてはいかがでしょうか?

サイトマップ内アノテーションのサポート

Q別々のURLを使用しているサイトで、サイトマップ内にアノテーションを記述しているが、サイトマップ送信時にエラーとなってしまう。サイトマップのアノテーションは現在もサポートされているのでしょうか?
Aサポートされています。

特定のクエリで上位表示と圏外を繰り返す

Q特定の検索クエリで、数日おきに上位と圏外を繰り返しているが考えられる要因は何でしょうか?
Aクエリが本当に重要かどうか?を考えてほしい。
このケースは飲食店の店名で、世に1つだけある名前ではないので、地域によって変わることがある。
店名だけで追うのではなく、店名+地域名で追ってみてはどうでしょうか?

特定日次でトラフィックの大幅下落

Q複数のサイトで8/19だけ流入が大幅に下落しています。問題が起きたサイトの共通点もわからずお手上げ状態です。
A状況が確認できませんでした。

サイトがインデックスされなくなった

Qいつからか作成した覚えのないURLが6,000件インデックスされている状態でした。
また、セキュリティの警告が出ていたので関係のないURLを全て削除して登録し直したところ、それから20日程経っているのですが、1件もインデックスされていません。何か解決方法はありますか?
AこのケースではURL削除リクエストがされているので、削除リクエストを解除すると良いと思う。

サイトがインデックスされない

QBingやDuckDuckGoではインデックスされますが、Google・Yahoo!JAPAN・Rakuten infoseeek・Excite・Gooなどで表示(インデックス)されていない状態です。インデックスされる為に必要な情報など、教えて欲しい。
A・良いコンテンツを作り続けることに尽きると思う。
・このサイトで何十万ページもあるうちの40記事ということですが、一時的にエラーページが公開されていたようなので対応できているかを確認すると良いと思う。
・競合と同じレベルのコンテンツを目指すだけでは不十分で、ユーザーがサイトに来る理由を考えて差別化・独自性を出した方が良く、上位に表示できればたくさんユーザーが来てくれるからという理由だけでは弱い。インターネットのエコシステムの中ではオンラインコンテンツが増えており、その理由・役割が説明できないサイトが残り続けるのは難しい。

サイトがインデックスされない

Q公式サイトを改修して1ページを追加後、404となっていた為そのページを修正し、その後さらにサイトマップへ追加しましたが、インデックスされません。何か手立てはあるのでしょうか?
A現在はインデックスされている模様。
このページの重要性から判断して優先的にインデックスされなかった。
こうしたケースでは何かという部分はないですが、サービスの評判を高めてGoogleがシグナルとして認識できるようにすると良い。

サイトがインデックスされない

Q運営中のサイトが数ヶ月前に「URLがGoogleに登録されていません」になりました。公開URLをテストしても「URLはGoogleに登録できます」と表示される。いつ認識されるのでしょうか?
A新規サイトで時間がかかっていると思われ、通常どおりの挙動。
こういったケースでは、特に何かできることはないですが、例えばGoogleマイビジネスや、他社のサービスからユーザーに来てもらえるよう気を配ると良いと思う。
インデックスについての補足

インデックスされないという問い合わせはよくありますが、一番多いのはGoogleがそのページの重要性を認識できなかったという理由によるもので、Googleの不具合によるものは見つからなかった。
差別化ができている「良いコンテンツ」を作ってほしい
また、削除リクエストを送っているなど、見落としている点も結構あるのでそれがないかどうかを確認してほしい

パブリッシャーポリシーについての質問

AdSenseでの追尾広告の設定ポリシー

Q自動広告の1つとしてPC向けにアンカー広告が表示されるようになりましたが、追尾広告はページで1つだけと決まっているため、手動で設置した追尾広告とアンカー広告を両方表示するとポリシー違反となりますでしょうか?
A設定することはできてしまいますが、両方表示されてしまった場合にはガイドライン違反となるので避けて頂きたい。
アンカー広告だけをオプトアウトすることは可能なので、自動広告の設定画面で設定して欲しい。

アドマネージャーのガイドライン

Qアドマネージャーで特定の広告主をURL単位でブロックしていますが、何度もURLを変更してくるためいたちごっこになっています。
継続的にブロックする方法はありますでしょうか?
Aこうしたケースでは、URLと一緒にどうブロックしているのか教えてほしい。
また、どう変更されているのか(ドメインも変わるのか)も教えてほしい
ブロックしている理由や詳しい状況も教えてほしい
一般的には、ブロック対象URLをドメイン単位で指定するとよいと思う。
広告主とブランドや、一般的なカテゴリでのブロックも可能
Qスマートフォンサイトでスカイスクレイパー(大)を利用するのは問題ないでしょうか?
A何らかのガイド違反になる可能性があり、どのように使うのか想像がつきませんが、おすすめできない。
設置すること自体はポリシー違反にはなりませんが、結果として別のポリシー(「スクロールしなければ見えない位置にコンテンツを押しやるサイトレイアウト」や「価値の高い広告枠」など)のポリシー違反になる可能性が高い

今回のGoogleポリシーオフィスアワー振り返り

今回から「Googleポリシーオフィスアワー」と名称を変え、時間最後の方ではAdSence絡みの話が出たりと、検索以外の内容も増え、広告を貼っているブロガーも参考になる内容となった印象です。

また、金谷さんの回答で頻出した「コンテンツファースト」の部分は、改めて重要であることを認識しました。

次回のGoogleポリシーオフィスアワーは、10月21日(木)予定です。

期待して待ちましょう。

YouTube

この記事でご紹介の「Google ポリシーオフィスアワー 2021.9.30」の動画はこちらから見れます。

今回から、Googleポリシーオフィスアワーに名称が変わりました。そんな9月30日に開催されたGoogleポリシーオフィスアワーでの、金谷さんとあんなさんが回答した内容のまとめです。