10月21日に、Google検索オフィスアワーが開催されました。
今回のポリシーオフィスアワーは、構造化マークアップの話やいろんなケースでのインデックスについてなど、盛り沢山の内容です。
目次
- Googleからのお知らせ
- Google 検索についての質問
- カスタム検索ツールの評価は影響するのかどうか
- CWV「不良」の調査方法
- Search Consoleレポートのデータ乖離
- 商品構造化データのタイムラグ
- クロール統計情報でのエラーの影響
- Bloggerを利用したスパムサイトの被害
- ウェブに関する主な指標」に大きめの変動
- 「一日の割り当て量を超えています」への対応
- インデックスリクエストで割当量超過
- 著者情報構造化データの書き方
- インデックス未登録が急増
- インデックス遅延とタイトル表示変更
- サイトがインデックス登録されない
- サイトがインデックスされなくなった
- 検出 – インデックス未登録
- 重複ページがインデックス登録できない
- 平均掲載順位の定義
- ディスクリプションの表示ロジック
- 一度削除したURLを再度インデックス登録
- 見覚えのないパラメータの付与
- 公開日や更新日に関する構造化マークアップ
- インタースティシャルの捉え方
- SEO観点で全面広告は問題となるか
- SXGのサポートブラウザ
- Cloudflare経由で配信のサイトへ広告掲載
- 今回のGoogleポリシーオフィスアワー振り返り
Googleからのお知らせ
冒頭の「Googleからのお知らせ」についてです。
オフィスアワーの専用のツイッターアカウントを作ってほしい
今のところできない。
もし、まとめた情報が見たいという方がいらっしゃれば、まとめを作ったりして頂けると色々便利だと思うので、整理していただけると嬉しい。
Movable Typeのコミュニティイベント
金谷さんが、1年10ヶ月ぶりにMovable Type のコミュニティ イベントに登壇するそうです。※記事執筆時点では既に開催済みのイベント
検索のイベントではなく、あまり専門にやられてない方もたくさんいるので、そういった方にもわかるような説明を心がけて登壇するそうです。
カバレッジレポートとURL検査でステータスが異なることがある件について
カバレッジレポートとURL検査でステータスが異なることがある件について、お知らせがありました。
この事象は、更新頻度が異なるためにこのようなことが起こりうるとのことです。
数日以内には、正確なステータスを反映していますが、改善できるよう今しばらくお待ちくださいとのことです。
Google 検索についての質問
カスタム検索ツールの評価は影響するのかどうか
- Q自分でグーグル検索をカスタムして、サイトに設置したとき、たとえばクリックされたときにオリジナルのグーグル検索での評価は変わるのでしょうか?
最近、自分でgoogle検索をカスタムしてサイトに設置しているブログなどは見かけるかと思いますが、そういった所から検索してクリックされた時に、オリジナルのgoogle検索で良いまたは悪い評価を得ているのか疑問に思ったからです。 - Aランキングについて、オフィスアワーでは対象外にさせて頂いているのでお答えできない。
コンテンツが良ければカスタム検索は気にしなくてよいはずなので、良いコンテンツを作ってほしい
CWV「不良」の調査方法
- Qサーチコンソールでは不良なのにPSIでは良好となる
- Aサーチコンソールはフィールドデータで、PSIやライトハウスはラボデータを表示しているのでそもそも見ているデータが違う
その為、フィールドデータはサーチコンソールを参照し、分析のためにPSIやライトハウスを使うと良いと思う。
Search Consoleレポートのデータ乖離
- Qコンテンツの訪問状況を確認すると、PCとモバイルで合計表示回数が大きく異なります(PCが156万、モバイルが42,3万)。
なお、サイトの70%はモバイルユーザーで、平均順位はPCが11.3、モバイルが12.1と大きな差はありません。何が原因でしょうか? - A大規模なサイトや、データが大量になった場合、フィルターや切り捨てが行われることがある関係で、乖離が起こりうる。
サーチコンソールのチームにフィードバック済み。
大きな乖離がある場合には、サーチコンソールのデータがちょっと正確ではないんだなということを推定して頂けると良いかなと思います。
商品構造化データのタイムラグ
- Q商品の構造化データについて、価格のキャンペーン終了後は元の価格に戻すということでしたが、構造化データの価格を修正後反映されるまでのタイムラグは発生しますでしょうか?タイムラグが発生する場合、クレームにつながる可能性があるためご確認させていただきたくお願いいたします。
- Aタイムラグは発生するので、クリティカルなクレームなどに繋がってしまうような場合には、注意して使っていただくといいかなと思います。
構造化データを更新したからといって優先的にクロールされて更新されるわけではないので、通常ページ情報がどれくらいの間隔でされているかの体感を持っておくとよい
クロール統計情報でのエラーの影響
- Q統計情報で「その他のクライアントエラー(4xx)」が多く出ています。
これは、ランキング評価に関するGooglebotのクロールリソースに影響が出ていると考えた方がよいでしょうか? - A影響の有無については答えづらいが、軽微な影響というのはあるのかもしれません。あったとしても気にするほどではないかなと思う。
とはいえ、この状態が続くのであれば改善した方が良いかなと思う。
Bloggerを利用したスパムサイトの被害
- Qスパムサイトから被害を受けています。リンクには独自パラメーターがついており、500や404ページへの被リンクを多く受けています。
robots.txtで対象URLへのクロールをブロックしておりますが こちらの対応で問題ないでしょうか? - A対応としては悪くはないのかなと思っております。
実際にサイトの評価に対して悪影響があるかというと、実際に悪影響があるようなほどではないと思う。
リンクの否認ツールは使う必要はなく、定期的にスパムレポートを送ると良いと思う。
ウェブに関する主な指標」に大きめの変動
- Q2021年6月16日を境に、良好なページ数が減少して改善が必要なページ数が増加しました。減少および増加の幅ですが、30%程度。
ページエクスペリエンスアップデートとの関連性はありますか? - A因果関係はないと思います。
CWVはページを変えなかったとしてもサーバーやユーザーの環境が影響する可能性がある。
今年7月にはCLSの算出が変更(多くのサイトでポジティブな変更)
「一日の割り当て量を超えています」への対応
- Qホームページの内容を更新したので、再インデックス登録をしたところ、一日の割り当て量を超えていますと表示され、登録ができませんでした。
このような状況では、待つしかないのでしょうか? - A以前は数値を公開していますが、現在は具体的な制限については公開していない。
なお、すでにインデックス登録されているページについては、再インデックス登録は必ずしも行う必要がない
あとはサイトマップを送信すると良いと思う。
もし、サイトマップを送信できないサービスを選んだのであれば、優先順位を下げたということで、インデックス登録に制約が出てしまっても仕方ないのではないか
インデックスリクエストで割当量超過
- Qインデックスリクエストが1日に1回か、それ以下にも関わらず2,3ヵ月の間、割当量を超えていますと表示される
- A公開している具体的な情報というのは特になく、今の状態はエラーではなく正常
- Q半月以上たってもインデックス登録できないコンテンツがある
- Aエラーではなく仕様です。
コンテンツをよいものにしていくことが大事で、似たようなコンテンツで競合と競って上位をとるのは難しい。
代わりに、独自性やオリジナリティを考えるのが大事かなと思う。
著者情報構造化データの書き方
- Qひとつの記事を複数ライターで執筆した場合、構造化データは複数名分の設定が好ましいでしょうか?
一つの記事は、1名であることが前提なのでしょうか? - A複数名分記述していただければいいのかなと思います。
インデックス未登録が急増
- Q8月23日を期に、インデックスがされなくなった記事が多くなってきました。
googleアドセンスも通っている為、コンテンツは健全であると思います。
このままコンテンツを増やしても、インデックスがされないとなると意味が無くなってしまいます。 - A特に何か問題があるという感じではなく、仕様。
一般に、インデックス登録がされない場合の問題の切り分けは難しいかもしれない
・技術的なミスはないか
・コンテンツをよりよいものにしていく
インデックスされないと意味がなくなってしまうということについて、検索以外から来ないようなサイトであれば、検索で表示される意味は少ないのではないか
自身のサイトがインターネットのエコシステムに存在する意味について考えて、良いものにしていくことがすごく大事だなと思います。
インデックス遅延とタイトル表示変更
- Q8月頃からインデックスが極端に遅くなったりされなくなったりした上、インデックスされてもタイトルが一部表示されない現象が続いています。
今後改善の見込みはあるのでしょうか? - AインデックスについてはGoogle側の問題ではなかったため仕様
タイトルについては8月に変更があったので見てほしい
それでもおかしい場合については、フォーラムで報告してほしい
サイトがインデックス登録されない
- Q以前は1日程度で反映されていたが、現在はURLがGoogleに登録さえされなくなっています。
確認をお願いしたいです。 - Aこの場合、Google側の問題でも技術的な問題が起きているということではなく、仕様。
また現在、検索に登録されていると思いますのでご確認いただければと思います。
サイトがインデックスされなくなった
- Q8月頃から急に様々なサイトでインデックスされなくなっているが、か問題があるのでしょうか?
- Aインデックスについては、回答してきたコメントが当てはまると思うので、特に付け加えるところはないかなと思う。
- QTwitterなどのSNSからの流入が多かった場合、Googleに評価してもらえるのかどうか?
- Aランキングの細かい話になってきますので、コメントはできません。
- Q新規記事のクロールがないのは、質の悪いコンテンツと捉えられたためなのか
- A質の悪いコンテンツと捉えられたというよりは、世の中に良いコンテンツが増えて相対的に下がったということもある。
こういうケースでは、割と同じような感じのサイトがたくさん多く見える。
僕から見た時に、サイトの基本的な構成が全部同じような形ですので、そもそもの方向性を変える方がより近道なんじゃないかなと思う。
検出 – インデックス未登録
- Q問題なくインデックスされておりましたが、8月21日より登録がされなくなりました。
- Aこのケースではインデックスされなくなったケースと同様で、コンテンツの改善に努めていただければと思います。
重複ページがインデックス登録できない
- Q2週間以上経ってもなかなかインデックス登録ができず、ページが重複していると表示されます。待つしかないのでしょうか?
- A不思議な点があったため、担当チームに報告済み
今言えることがあるとするとそのぐらいなので、またお伝えできることがありましたら、またこちらでも回答したいなと思います。
平均掲載順位の定義
- Qマイビジネスの「ウェブサイト」にパラメータをふって、ビジネス経由の流入を計測しています。そのURLに対して平均掲載順位がつくようになりました。この順位は、マイビジネスの順位になっているのでしょうか?
- A検索パフォーマンスレポートで、平均掲載順位の算出方法に関するドキュメントがあるのでそちらを見てほしい。
ディスクリプションの表示ロジック
- Q descriptionが、検索ワードによってHTMLの表示される箇所が異なる現象が発生しています。異なる表示が出るロジックはありますか?
- Aスニペットがdescriptionから引用されることもあれば、ページの中の本文からの引用される事もあります。
ドキュメントを参考にして頂けたらと思います。
一度削除したURLを再度インデックス登録
- Q一度削除したURLを、再度インデックス登録したい。
- A削除リクエストを取り消すことで、再度インデックス登録できる。
ただし、タイムラグか何か別の要素が働いているのかなと思います。
見覚えのないパラメータの付与
- Q ?no_redirect=true というパラメータが付与されたURLが重複しているとしてリストアップされている
- A外部のサイトがリンクする時に、パラメータは勝手につけることができるものなので、制御できないものかなと思います。
なので、あまり気にしなくていいかなと思います。
公開日や更新日に関する構造化マークアップ
- Qアイテムページ(求人詳細やレストラン詳細ページなど)に更新日の構造化マークアップを入れてもよいのか
- Adate modifiedというあのプロパティが使えるので、そちらを使っていただければと思います。
そうすることで、より日付の情報がGoogleに伝わりやすくなります。
- Qアイテムページに口コミがついている場合、口コミの投稿日をマークアップしたほうがよいのか
- A特にやらなくて良いんじゃないかなと思います。
構造化データというのは、ランキングなどに直接的な影響があるものではない。
インタースティシャルの捉え方
- QECサイトにおいてユーザーに知ってもらう目的で、「大雨のため配送が遅延しております」などというオーバーレイを出したい
- A実装方法にもよるが、大丈夫だと思う。
検索結果から遷移する際に、オーバーレイで表示する必要があるのかという意味では、 もう少しいろんなオプションが考えられるのではないかなと思います。
例えば、商品ページに関してはオーバーレイで表示するのではなく、商品ページ自体に何か目立つような形でこの配送の遅延が発生する可能性がありますということを表現するなど、ユーザー体験的に良いのではないかと思います。
SEO観点で全面広告は問題となるか
- QAdSenseでは自動広告は全面広告が推奨されているが、SEO上問題にならないのか
- A問題にならないです。
問題にしているインターステイシャルは、検索結果からユーザーがページに移動する際に表示される全面広告で、本来のコンテンツ以外のアラートや、プロモーション情報を問題としています。
なので、少なくとも検索側のインターステーションの概念が、このアドセンスの全面広告に適用されるということは無いです。
SXGのサポートブラウザ
- QSXGのサポートブラウザは?
- ASigned Exchange(SXG)とは、プライバシーを保護しながらプリフェッチができる仕組みのことで、これにより結果をクリックした時点で必要なリソースが利用可能な状態になっているため、ページが表示されるまでの時間を短縮できる。
Cloudflare経由で配信のサイトへ広告掲載
- QCloudflareで部分的にキャッシュさせて配信したいが、訪問者のIPアドレスがみんなCloudflareのものになってポリシー違反になるのか
Cloudflareのようなリバースプロキシとして動作するCDNを経由して配信しているサイトに、AdSenseを掲載するとポリシー違反となるのか - A可能性はある(ただし、CloudflareのようなCDNを使うこと自体は問題ない)
訪問者のIPアドレスが偏る可能性があって、これを悪用しない、悪用させないことが大事
新しい技術を使用するのは慎重になって、導入後はモニタリングして把握することが重要
もしGoogleからの措置がとられたらアピールが可能。
今回のGoogleポリシーオフィスアワー振り返り
次回のGoogleポリシーオフィスアワーは、11月25日(木)予定です。
期待して待ちましょう。