7月29日にGoogle検索オフィスアワーが開催されました。
今回は、6月のアップデートに関連した質問や、スパム関係についての質問など盛り沢山の内容です。
目次
- 良いコンテンツをどう Google へ伝えるか
- サイト内全ページがインデックスされない
- MFI移行後の検索結果の表示
- ソフト404ページの増加とその原因
- キーワードを追加した時にのみ上位表示される
- カスタム検索ツールは評価に影響する?
- グーグル製品のスクリプトがボトルネック
- 画像をWebPフォーマットへ置換
- 構造化データ実装時の仕様確認
- Discover に掲載させたいサイズの大きい画像
- 商品構造化データの価格
- ペイウォールコンテンツのサポートタイプ
- meta refresh vs. JavaScriptリダイレクト
- コアアップデートのGBM(Googleマイビジネス)/Mapsへの影響
- ニュースタブの検索結果に表示されない
- スパムサイト(コピーサイト)対策
- スパム報告するのは有効か
- 今回のGoogle検索オフィスアワー振り返り
良いコンテンツをどう Google へ伝えるか
- Qインデックスされないのに「良いコンテンツを作ってたくさんの人に読んでもらい、評判を高めるようにすると良い」とはどのようにすればいいのか具体的に分からない
- A何故良いコンテンツを作る必要があるのか?の理由と意図インデックスされなくても、クロールされていればコンテンツの評価はされている可能性がある
- 極めて少ないケース … コンテンツのクオリティが問題になっている場合があり、改善することで解決する(直接的にクオリティが低いかどうかはランキングに関わる問題なので断言できない)
- 多いケース … Googleで対応できるバグなど原因があるかどうか?原因が単一なのか複合的なのかどうか?にかかわらず、サイト側で直接できることがない場合
インデックスもクロールもされていない場合でも、Googleはそれが良いコンテンツであるということをインターネット上のなんらかのシグナルから理解して、そういったページをGoogleは表示されるようにしたい
サイト内全ページがインデックスされない
- Q全ページのサイトマップを送信して公開から2週間ほどたっても、サイトマップ送信・URL検査からリクエストしてもインデックスされない
- A現時点では解消されている
より早くインデックスされるサイトもあれば、時間がかかるサイトもある
MFI移行後の検索結果の表示
- Q動的に配信を行っているサイトで、PCとSPで内容もURLも異なるページは検索結果に表示されるのか
片方のユーザーにのみ見せる想定で作られたページがあり、異なるデバイスでアクセスすると、対応したデバイスのページにリダイレクトされるPC向け: /page/pc/
スマホ向け: /page/sp/
- Aこのケースでは、スマホ向けページもPCで検索したときには表示される
ただ、普通にモバイル対応する(PC向けページであってもスマホにも見せる)ほうがよいのではないか
ソフト404ページの増加とその原因
- Q6月末頃から運営サイトでソフト404が増えています。該当ページは検索結果のページが殆どです。
- Aソフト404についてエラーが起きていて、Googleも調査をしている。ただ、このサイトのエラーについては、質問時点で解決していた模様
キーワードを追加した時にのみ上位表示される
- Q 「[店舗名] おすすめ」だと表示されないが、「[店舗名] おすすめ 2021」だと上位表示されます
どのような原因があり、どのような対策をとれば良いのでしょうか? - A前者の「[店舗名] おすすめ」のクエリで全く表示されないわけではない
そのクエリで検索するユーザーに対して良いコンテンツを作成してほしい
カスタム検索ツールは評価に影響する?
- Qノイズとなる検索URLを省いたユーザーが作ったグーグルの検索ツールは、評価に影響するのか
- A質問の意図がわからなかったので、具体的な質問の内容を書いて欲しい
グーグル製品のスクリプトがボトルネック
- QPageSpeed Insightsで確認すると、大半の表示スピードを遅くしている要因はグーグルアドセンスなどで使用されているJSやコードが問題のようです。これらは改善されないのでしょうか?
- A各プロダクトチームは問題を認識していて、改善に努めている(苦戦している)
とはいえ、各コードが原因で極端に遅くなる状況はほとんどなく、残った要因がGoogleのコードだけという状況であれば問題ないのではないか
なお、速ければ速いほど順位が上がるわけではないので、そういう意味では100点を目指す必要はない
画像をWebPフォーマットへ置換
- Qサイト高速化の為
picture
タグでPCとスマートフォン、WebPとJPGで画像を切り替えて表示しています。検索エンジンからの評価に影響が出るということはないでしょうか? - A正しく設定していれば問題ない
構造化データ実装時の仕様確認
- Qdeveloper.google.comとschema.orgで構造化データの書き方の例が異なり、schema.orgを正とすべきだと思うのですが、それに対してコメントが欲しい。(例:パンくずリスト)
- Aどちらでも問題ない
異なる理由は、作りやすさを考慮してそのような仕様にしている
もし不具合が出るプラットフォームなどあれば報告してほしい
Discover に掲載させたいサイズの大きい画像
- Qサイズの大きい画像の幅を1200px以上にするとのことですが、高さ、アスペクト比、総ピクセル数などの推奨されることがあったら教えてください。
- A高さに関して特に推奨はない
高精細なスマホで表示する場合には横幅が重要なので、縦幅は問題にならない
ユーザーにとって見やすい比率で作ってほしい
商品構造化データの価格
- Q価格を記載する場合、キャンペーンで価格が定価より下がる場合、キャンペーンの値下げ後の価格を記述すべきなのか、定価を記述すべきでしょうか?
- A実際に販売されている価格を記述したほうが良い。
キャンペーンの価格を記述して、キャンペーンが終わったらもとに戻す。
ペイウォールコンテンツのサポートタイプ
- Qペイウォールコンテンツは求人や不動産のコンテンツでも利用は可能でしょうか?(ガイドライン違反にならないか?)
- A問題ない
実装する際にはユーザ目線でどうなのかを考えてほしい
検索結果には表示されていても、実際に見に行って表示されなかった場合、見るのをやめてしまう可能性もある
ビジネスとして成立する見込みがあるかを検討すると良いと思います。
meta refresh vs. JavaScriptリダイレクト
- Qリダイレクトの技術ドキュメントが最近更新されました。Googleが推奨するリダイレクトの順番は、ドキュメントに以下のように記載されている
1. サーバーサイドリダイレクト
2. meta refresh
3. JavaScript
4. Cryptoリダイレクト
meta refreshをJavaScriptよりも推奨するということなのか? - A推奨の順番はそのとおり。
ただ、meta refreshかJavaScriptかで戦略的に変える必要はないのではないか
関連リンク リダイレクトと Google 検索
コアアップデートのGBM(Googleマイビジネス)/Mapsへの影響
- QコアアップデートでGoogleマイビジネスやGoogleマップへの変動が見られることは考えられるのでしょうか?
- Aコアアップデートは自然検索を対象としているので、マップやマイビジネスに影響はない
ただし、地図などにユニバーサル検索への何らかの影響の可能性は否定できない
GoogleマップとGoogle検索は、別々に開発している
ニュースタブの検索結果に表示されない
- Qニュースタブで検索しても、
site:コマンド
を使用しても自サイトのページが表示されません。何か問題が起きているのでしょうか? - Aニュースについては自然検索ではないので、このオフィスアワーの対象外。
ちょうどブログが出たので見てほしい
外部リンク 2021年7月16日 Google ニュースでの表示に関するよくある質問への回答
スパムサイト(コピーサイト)対策
- Q6月にスパムアップデートがあったが、依然として多数のスパムサイトが表示される
スパムレポートからの通報ではキリがない。コピーサイトへの有効な対策方法はあるでしょうか? - Aスパムレポートの他にはない
6月に行われたスパムアップデートはいろいろなスパムがある中でごく一部を対策したもので、今後も行っていく予定。
スパム報告するのは有効か
- Q数ヶ月前に相談したのですが、まだ状況が好転していない。自サイトで販売する商品で検索するとスパムページが大量に表示される。
1. Cloudflareを介していることと関係があるか
2. スパム報告のコメント欄はどのように確認いただけるのか
3. 現状他にできる対策はあるのでしょうか - A1〜3の回答は以下
1. Cloudflareは関係ない
2. スパムレポートは1件1件対応するのではなく、スケーラブルにまとめて対策する
3. これ以上の何かはないのでスパムレポートを送り続けていただく
今回のGoogle検索オフィスアワー振り返り
今回のGoogle検索オフィスアワーでは、アップデートされた情報についての質問が中にはあったので、この辺についてのところは確認しておいたほうが良さそうです。
8月の実施は無く、次回9月30日の開催時に「Google検索オフィスアワー」の名称が変更になるようです。
9月30日の開催では、今までの検索の範囲の質問に加えて、Adsenceなどの一部にあたるポリシーや、AdMobについてのことも含めていくそうです。今回で最後になりそうです。