WordPressには多くのテーマがありますが、これらのテーマでほぼ必須といえる関数がいくつかあります。
wp_title
ブログの各ページのHTMLでは、ヘッダー部分(head要素)に通常タイトル(title要素)を出力し、このタイトルは wp_title
という関数で出力することができます。
<?php wp_title(); ?>
wp_title
関数は、ページの種類に応じて適切なタイトルを出力するようになっています。
WordPressでは、HTMLのヘッダー部分はヘッダーのテンプレート(header.phpテンプレート)に入れることが一般的で、wp_title
関数もheader.php
テンプレート内で使います。
タイトルの前または後ろに、区切りの文字が出力されます。
また、タイトルが複数の項目に分かれる場合(月別のアーカイブページなど)は、項目の間にも区切りの文字が出力されます。
この区切りの文字は、wp_title
関数の1つ目のパラメータで指定して、デフォルトでは「>>」(»)が出力されるようになっています。
2つ目のパラメータでは、タイトルを出力するか、戻り値として返すかを指定して、パラメータに true
を渡すと、結果はそのまま出力されます。
一方、false
を渡すと、結果が戻り値として返されます。
そして、3つ目のパラメータでは、区切り文字をタイトルの前後のどちらに出力するかを指定します。
このパラメータを省略すると、区切り文字はタイトルの前に出力され right
を指定すると、区切り文字はタイトルの後に出力されます。
サイトタイトルをページタイトルの後(または「右」)に表示するのは、SEO にとっても有効です。
たとえば、ページのタイトルを「サイト名 I タイトル」のような形にした
い場合は、title要素に以下のように wp_title
関数を入れます。
<title><?php bloginfo('name'); wp_title(' | '); ?></title>
また、サイト名を後に出力にして、区切りの文字を「«」(«)にしたい場合は、title要素にwp_title
関数を以下のように入れます。
<title><?php wp_title( '«', true, 'right' ); bloginfo('name'); ?></title>
wp_head
使用するプラグインによっては、サイトの各ページのHTMLのヘッダー部分(head要素)に、JavaScriptやスタイルシートのタグを挿入するものがあります。
このようなプラグインは、WordPress内部の wp_head
というアクションに呼応して、テンプレートにタグを追加するようになっています。
その為、プラグインが正しく動作するためには、テーマのテンプレートをwp_head
アクションに対応させることが必要で、テンプレートに wp_head
の関数を追加します。
wp_head
数は、通常はHTMLのhead要素の最後(タグの直前)に入れます。
タグは、ヘッダー(header.php)テンプレートに含まれていることが多く、既存のテーマなら、たいていの場合は wp_head
関数が含まれているはずです。
自分でテーマを作る際も、ヘッダーテンプレートの</head>タグの前に以下の行を入れて、wp_head
関数が実行されるようにしましょう。
<?php wp_head(); ?>
プラグインによっては、HTMLの最後のタグの前にJavaScriptを挿入するものがあります。
そのようなプラグインは、WordPress内部の wp_footer
というアクションに呼応して、テンプレートにタグを追加するようになっています。
その為、プラグインが正しく動作するためには、テーマのテンプレートをwp_footer
アクションに対応させることが必要なので、テンプレートに wp_footer
という関数を追加します。
wp_footer
関数には、パラメータも戻り値もなく、wp_footer
関数はHTMLの最後にあるbody要素の前(タグの直前)に入れます。
タグは、フッター(footer.php)テンプレートに含まれていることが多く、自分でテーマを作る際も、フッターテンプレートのタグの前に以下の行を入れて、wp_footer
関数が実行されるようにしましょう。
<?php wp_footer(); ?>