「3ヶ月でWebデザイナー」というコピーに感じる違和感の正体を、自分なりに考えてみた

webデザイナー

今に始まったことじゃなりませんが、「3ヶ月でWebデザイナーになれる」というようなキャッチコピーを、よく見かけるます。

見るたびに、なんとなく引っかかる感覚があって、その正体を自分なりに言葉にしておきたいと思います。

かかかず
かかかず

今回の記事は私見強めな記事です 笑

そもそも「Webデザイナー」という区切り方に、違和感がある

「デザイナー」という言葉自体は、本来かなり幅の広い仕事を指すはずです。ですが「Web」という括りが付いた瞬間に、なぜか対象範囲がぐっと狭くなる感覚があります。

「Webデザイナー」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、バナーやLPのビジュアルを作る仕事、というイメージなのではないでしょうか。

でも本来、デザインという営みは、Webに限定されるものではないはずです。

紙でもプロダクトでも、考え方の根っこは共通している部分が多いのに、「Web」という技術的な土台の名前が、そのまま職種名になっている状態に、自分はずっと引っかかりを覚えています。

かかかず
かかかず

自分も、名刺に「Webデザイナー」と書くとき、なんとなくしっくりこない感覚があります。実際にやっていることの幅の方が、その肩書きより広い気がしていて。

広告の中身を見ると、その違和感の理由が分かる気がする

「3ヶ月でWebデザイナー」系の広告や動画を実際に見てみると、教えている内容の多くは「バナーを作る」「LPのビジュアルを作る」といった、ビジュアル制作に絞られていることが多いように思います。そして「コーディングは不要です」という説明も、セットでよく見かけます。

つまり、ここで言う「Webデザイナー」というのは、実際には「Web上で使われる画像素材を作れる人」という、かなり限定された意味で使われていることが多いのではないかと感じています。

もちろんそれ自体が悪いということではなく、短期間で形にできる分かりやすいゴールとして設計されているんだろうと思います。

かかかず
かかかず

「コーディング不要」を強みとして打ち出す広告を見るたびに、それは本当に強みなんだろうか、と考えてしまいます。

その狭さこそが、AIに置き換わりやすい領域なのかもしれない

ただ、ここで自分が気になっているのは、この「コーディングを必要としない、ビジュアル制作だけに絞られた領域」こそが、これからAIに置き換わりやすい部分なんじゃないか、ということです。

指示(ブリーフ)をもとに、それっぽい見た目のバナーやLPビジュアルを作る、という工程は、生成AIがすでにかなりの精度でこなせるようになってきています。

逆に言えば、構造やコードへの理解、ユーザーの導線設計といった「なぜそのデザインなのか」を判断する部分は、まだ人の役割として残りやすい領域なんだと思います。

だとすると、「3ヶ月で身につく、コーディング不要のWebデザイナー」というパッケージは、皮肉にも、これからの時代に一番AIに近づかれやすい範囲を、そのまま切り出してしまっているように見えます。

かかかず
かかかず

皮肉というか、当然の流れというか。「簡単に覚えられる」が売りの部分ほど、AIにとっても「簡単にできる」部分になりやすいんだろうなと思っています。

違和感の正体は、たぶん「入り口」と「その先」のギャップ

こうして整理してみると、自分が感じていた違和感の正体は、「Webデザイナー」という言葉が、入り口の部分(短期間で覚えられるビジュアル制作)だけを指して使われがちなことにあるんだと思います。

デザインという仕事の面白さや価値は、本来もっと広く、構造を考えたり、コードに落とし込んだり、ユーザーの反応を見ながら判断したりする、その先の部分にもあるはずです。

「Webデザイナー」という言葉が入り口だけを指す言葉として広まっていくと、その先にある本来の面白さや価値が、見えにくくなってしまう気がしています。

「Webデザイナー」という肩書きと、これから付き合っていく上で意識したいこと

  • 「入り口」と「その先」を区別する: 短期間で学べる部分と、時間をかけて育つ部分を分けて考える
  • コーディングや構造の理解を手放さない: ビジュアル制作だけでなく、その裏側の理解も持っておく
  • 「なぜ」を説明できるようにする: 見た目の良し悪しだけでなく、判断の理由を言葉にできるようにする
  • 肩書きより実態を見る: 「Webデザイナー」という言葉の範囲は、人によって違うと理解しておく
  • AIに任せられる部分を見極める: ビジュアル生成はAIに任せ、判断や設計により多くの時間を使う

さいごに

「3ヶ月でWebデザイナー」というコピー自体を否定したいわけではありません。

ただ、そこで語られている範囲が、デザインという仕事のほんの入り口部分であること、そしてその入り口部分こそがAIに近づかれやすい領域であることは、自分の中で意識しておきたいと思っています。

入り口の先にある、判断や構造の理解の部分を、これからも大事にしていきたいです。

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