AIをどう仕事に取り入れていくか、ここのところずっと自分の中で考えています。単なる効率化の道具として見るだけでは、なんだか物足りない気がしていて、その違和感の正体を、一度言葉にしておきたいと思いました。
目次
「今何ができるか」より「学び続けられるか」
少し前までは、特定のツールが使えるというだけで、それが十分な差別化になった時期があったように思います。でも今は、そのスキルの優位性はそう長く続きません。だからこそ、固定されたスキルセットを持っていることよりも、状況に合わせて自分の役割そのものを更新し続けられることの方が、これからは大事になっていく気がしています。
自分も、数年前に覚えたツールの使い方だけで、この先も食べていけるとはもう思えなくなりました。役割そのものを更新し続けることを、当たり前として捉えるようにしています。
コードも、デザインも、「段階」で考えるようになった
たとえばコードひとつとっても、「全部自分で書ける」「AIが書いたコードを読める」「問題箇所を直せる」「ここはAIが苦手そうだと判断できる」というように、いくつも段階があるように思います。
すべてを暗記して自分の手で書けることより、AIが出したものを評価して、必要な判断や修正ができることの方が、今の時代は価値が高いんじゃないかと感じています。
AIが「作る」時間を縮めてくれるなら、その分「考える」時間を増やしたい
これまで8時間かけていた作業が、AIのおかげで2時間で終わるようになったとして、残りの6時間をどう使うかは、人によって、会社によって、かなり分かれるところだと思います。
浮いた時間で案件をもう1本受ける、という選択肢ももちろんあります。ただ自分は、その時間をヒアリングや議論、改善を重ねることに使いたいと思うタイプです。効率化そのものが目的というより、AIが「作る」を引き受けてくれた分、人は「考える」時間を増やせるはず、という感覚に近いです。
浮いた時間で案件を増やすか、対話に使うか。どっちが正しいという話ではなく、自分がどんな仕事の仕方でいたいかという、働き方の好みの話なんだろうなと思っています。
自分がAIとの付き合い方で大事にしたいこと
- 学び続ける姿勢を保つ: 固定されたスキルより、状況に合わせて役割を更新し続けられることを大事にする
- AIの出力を評価する目を持つ: すべてを自分の手で作ることより、AIが出したものの良し悪しを判断できる力を意識する
- 浮いた時間は「考える」ことに使う: 効率化で生まれた時間を、案件を増やすことより対話や改善に振り向ける
- 事実と推測を分けて考える: 「たぶんこうだろう」と決めつけず、事実と自分の推測を切り分けて捉えるようにする
- 三方よしになっているか問い直す: 自分・相手・その先の関係者、誰か一人だけが得をしていないか意識する
「一緒に価値を作る」関係性に惹かれる理由
一方的に「これを作ってください」「修正してください」というやり取りも、仕事として当然成立します。ただ自分は、そういうやり取りより、「そもそも何を目指しているんだっけ」を一緒に考えられる関係性の方に、はっきりと惹かれます。
デザインという仕事も、自分にとっては成果物を作ることそのものより、対話を通じて一緒に答えを見つけていくプロセスに近いのかもしれません。だから一方通行のやり取りになると、途端に仕事の面白さが薄れてしまう気がしています。
「発注・受注」より「一緒に考えるパートナー」でいられる関係の方が、自分にとってはずっと楽しく感じます。この感覚は、これからも大事にしていきたいです。
さいごに
「コンピューターは計算を、人間は判断を」とよく言われますが、AIが「作る」を引き受けてくれるようになった今は、それが一段進んで「AIは生成を、人間は共創を」という役割分担に変わっていくのかもしれません。効率化の先に何を増やしたいのか、これからも自分なりに考え続けたいと思います。

