WEBデザイナーは、スキルの足し算や掛け算によってその存在価値を上げ、リプレイスされなくなります。そして、何よりビジネスパートナーとして信頼されます。
こちらの「WEBデザイナーならWEBマーケッターを目指したほうが良い理由」の動画は、やや制作会社やフリーランスのWEBデザイナー向けの内容ですが、この本質は、インハウスのデザイナーでも変わらない気がします。
目から鱗な内容でした。
この記事は、そんなマーケティングスキルについて、
- 何故マーケティングスキルが必要なのか?
- マーケティングスキルって何?
- マーケティングスキルがあるとできること。
です。これからWEBデザイナーを目指している方や、現役のWEBデザイナーの方にも是非ご覧頂き、今後の道標や考えるきっかけになれば幸いです。
目次
何故マーケティングスキルが必要なのか?
ただただかっこいいWEBサイトを作っていればよかった時代は終わり、売上や企業ブランディングなどの成果に紐ずくサイトが求められる時代です。
結局成果が出ないと意味がないすもんね・・。
古くからあるWebデザイナー向けの雑誌 WebDesigning の表紙を見れば一目瞭然で、PVやUUのアクセス解析に基づくサイトの成果や改善が強く求められていることがわかり、この時代の移り変わりを如実に表しています。
Webデザイナーも、デザインをする際にはユーザーの使いやすさと体験までをもデザインするUX(=ユーザー体験)を意識する必要があります。
さらにローンチ後、A/Bテストやヒートマップを使って改善を続けていくことが、WEBデザイナーに求められます。
その為、成果を重要視するインハウスのWebデザイナーには、マーケティングスキルを持ち合わせておく必要があります。
マーケティングスキルとは?
マーケティング業務を担うマーケターには多様なスキルが求められます。
2017年1月、ガートナージャパン社がマーケティング業務と何らかの関係がある人を対象とした「マーケティング業務の変化に関する調査結果」を発表しています。
調査によれば、マーケティング業務において必要とされるスキルは、下記のような結果だそうです。
この結果から、「重要であり絶対に必要」と回答された上位の項目は、企画・立案能力が最も必要と多く言われています。
企画、立案能力
アイデアをまとめ、企画書を作成し人と組織を動かす流れを組み立て、実行する力です。
会社では一人で終始仕事することってほとんどないと思います。
企画、立案をしてスムーズなプロジェクトを進行する為には、チームメンバーの協力が欠かせません。
プロジェクトの目的や目標、プロセスが共有されていれば、メンバーは混乱することなく、パフォーマンスを発揮できます。逆に、プロジェクトに対する理解度が低いと、積極的な協力が得られず、成果を出しにくくなってしまうので、このスキルはマネージメントスキルと近しいものです。
データ分析能力
データを得て、そのデータをきちんと正しく解析する力です。
特に、ツールを使って自動的に算出される場合は、たとえ誤った使い方であったとしてもそれっぽい結果が出てしまい、間違いに気づきづらくなります。
その時々で、適切な分析手法を選択するのもマーケターの重要な仕事だと言えます。
また、データはデータでしかありません。
分析の結果導き出されたデータをどのように活用するかが、マーケターの腕の見せどころです。
マーケティング全般の経験、知識
マーケティングの流れをつかみスムーズに実行する力です。
マーケターは、知識はもちろんですがそれを行動力に転嫁する経験が必要です。
このことは後述しますが、マーケティングは学術的な側面もあり、どうしても知識先行になりがちなので、この経験と知識が必要です。
社内調整力
スケジュールを組み立て、企画を実行するのためのコミュニケーション力です。
マーケターは、新しいマーケティング施策を仕掛ける際、上司を説得して予算とリソースを確保する必要があります。
プレゼンテーション能力
まとめたアイデア、企画書を魅力的にみせる力です。
特に「企画、立案能力」と「データ分析能力」は前述したマーケティングの流れにも直接関わってくるので必須といえるでしょう。
WEBマーケターとは?
近年、マーケターとして広告やプロモーション、デジタル活用、マス媒体や会社全体のKPIの進捗管理など、マーケティング全般の知識と理解が求められるようになってきました。
思うに、インハウスのWEBマーケターはWEBの代表取締役で、オンラインでのビジネスを中心に行なっている企業の中枢を担う立場だと思います。
ですが、WEBマーケターの中には知識量が多い人に限って、仕事になるとマーケターではなく批評家になってしまうことが往々にしてあります。
データの処理方法や課題の抽出の方法を知っていますが、それを具体的に使えず、自分では業務を推進できなくなる状態です。
これは、デザインと同様、専門書をたくさん読んで「凄い量の知識を身に着けたとしても、佐藤可士和さん並のアウトプットを出せるかと言うと、そうでは無いのと一緒です。
マーケティングは学術的な側面もあり、どうしても知識先行になりがちですが、結局仕事におけるマーケティングも、デザインと全く一緒で、経験と場数が重要な要素だと思います。
できるWEBマーケターと一緒に仕事をする価値
個人的な話ながら、1年半程一緒に働き、現在は GA technologies GROUP で活躍しているマーケターケヅカ トモヤ|マーケター(PMM) @2児の父でWebプロデューサー&チームビルダーさんは、今まで一番影響を受けたともハイスペックマーケッターです。
人にももちろんより、こればかりは巡り合わせによりますが、できるマーケターは知識を惜しげもなく披露してくれるので、そういった人と一緒に仕事することが、マーケティングスキルを身に付ける上では有効です。
そんな人との仕事は、何より大きな気付きがあります。
非常にシンプルな事ですが、この要素1つだけで、自分のキャリアや将来が大きく変わるくらいのインパクトがあります。
WEBデザイナーがマーケティングスキルでできること
コロナ禍が起こる前までの2019~2020年にかけてのWEBマーケティングのトレンドは、「動画」「CX(顧客体験)」です。
>>> 最新Webマーケティング2020
CXデザインは、ユーザーが自社と関わるタッチポイント全てを総合的にデザインしていく必要があります。
プロダクトだけでなく、マーケティング部門やカスタマーサポート部門、営業部門など、部門横断での連携の成功。CXデザインの鍵になると思っています。
これに加えて、実際のユーザー以外のカスタマー(=顧客)を想定したデザインとアウトプットが必要となるため、ここにWEBマーケティングスキルのあるWEBデザイナーが加わることで、アウトプットの質を上げよりよいCXデザインを実現することができます。
世界に名だたる著名なデザイナーなら話は別かもしれませんが、個の力だけでは決してビジネスの結果には結びつけることはできません。
超有名なデザイナーならそうでもないかもしれません。
結果として実らせるためには、色々な知識を学びながら実際に実践して経験を積み、マーティングスキルを1から学びたい場合は、スクールに通い学習することも有効です。
>> 未経験者に対して3か月でwebマーケターに育てます【Wannabeアカデミー】
そして色々なスキルを身に付け、ビジネスパートナーとして信頼されるWEBデザイナーになりましょう。
参考サイト
参考 ガートナー、マーケティング業務の変化に関する調査結果を発表Gartner 参考 マーケターを目指すならデータ分析方法についておさえておこう!マーキャリ