WEBを支配しているといっても過言ではない、GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)の後付け的な感じですが、GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)の、Microsoftが出した無料のヒートマップツールClarityが無料では気が引けるほど便利です。
ダッシュボードも非常に見やすくユーザーの録画機能も有するなど、便利なMicrosoft Clarityの特徴を、今回ご紹介します。
目次
Microsoft Clarityとは?
Microsoft Clarityは、無料でかつセッション数も無制限に使用できるサイト改善のためのツールです。
UIが英語ですが、各ユーザーのサイトの録画機能や、ヒートマップなど充分すぎるほどの機能を有しています。
我がことながら、ヒートマップはUser Insightの有料ツールを使っていましたが、このClarityはUIが英語という部分を除き、同等の機能を有するツールとして利用しています。
Clarityでできること
しつこいようですが、Microsoft Clarityはどれだけセッションがあっても無料で利用できます。
そんなClarityの、特徴的で便利な機能を4つご紹介します。
Recordingsでセッション再生
セッション再生は、それぞれのユーザーの行動を再生できる機能で、サイト上でどのようにユーザーが動き、スクロール速度や離脱したか、どこをクリックしたかなど、一人一人違う動きをするサイトの録画データとして記録したものを全て再生することが可能です。
これによって定量のデータだけでは導きづらい、それぞれのユーザーの定性的な内容についても理解ができ、改善することができます。
しかもですが、ユーザーのパスワードや個人情報に当たるところは****で見えないように工夫されており、GDPRなどのプライバシー規制に対しても配慮されている仕様です。
Heatmaps機能でヒートマップを見る
ヒートマップは、サイトのどの部分が最も操作されたか、見られたかを視覚的に理解するためのツールです。
LPなど、特定のページをこのヒートマップを使い分析する場合があると思いますが、どのコンテンツがよく見られたか?や、コンテンツでどこが重要視されたか?をこれを見ることで深く理解することができます。
Microsoft Clarityでは、PC・タブレット・スマホの端末毎に、全てのページを対象としてヒートマップ分析をすることが可能です。
Dashboardでページの質を一覧で見る
ダッシュボードでは、存在しないリンクをクリックしたユーザー数や、何度も上下に往復して目的のものを探したユーザー数などを統計的な一覧のデータを見ることができます。
それ以外にも、GA4で導入されたエンゲージメントや、読了率などユーザー体験に関連する数値も見ることができ、この画面だけでも確度の高い分析が可能です。
Google Analyticsとの連携が可能
GAとの連携が可能で、連携をさせることで、Google Analyticsのダッシュボード内にセッション再生への便利なリンクを配置することができるそうです。
これ以外には、さらにデータの受け渡しなどが行えるようになる可能性が高いと言われています。
特にGA4のエンゲージメントや、スクロール系のアクションがデータ連携すると面白い検証ができそうな気がしますが、この辺りは2020年12月段階では不明ですが、期待が持てそうです。
最後に
Clarityは、Google Analyticsのように、ユーザー体験の向上の為サイトに必須ツールとなるかもしれません。
無料なので是非試してみてください。