「〇ヶ月で月収〇万円」というようなタイトルの動画や記事を、SNSやYouTubeでよく見かけるようになりました。
ふと、自分はこういうコンテンツとどう付き合っているんだろうと考える機会があったので、思っていることを書いておこうと思います。
具体的な数字ほど、心が動きやすい
「月収10万円」「3ヶ月で」といった具体的な数字は、それだけで説得力があるように感じてしまいます。
抽象的な「頑張れば稼げるようになります」よりも、「3ヶ月で10万円」の方が、自分でもできそうな気がしてくる。数字の分かりやすさそのものが、コンテンツの吸引力になっているんだと思っています。
自分も、具体的な数字を見ると、つい「自分だったらどれくらいでできるかな」と想像してしまう瞬間があります。それ自体は自然な反応だと思っています。
ただ、数字の裏にある「前提」は、あまり語られない
こうしたコンテンツで語られる数字は、多くの場合、特定の条件がそろった上での話です。すでに何らかの制作経験がある、まとまった学習時間を確保できる、集客や営業にもある程度慣れている、といった前提が、実は数字の裏に隠れていることが多いように思います。
スキルを覚えることと、実際に継続して依頼をいただけるようになることの間には、ポートフォリオを作る、実績を積む、信頼を積み重ねる、といった、数字だけでは見えない工程が挟まっています。
「覚えることは3つです」というような整理は分かりやすい反面、そのあとに続く工程の難しさは、数字のインパクトの後ろに隠れがちだと感じています。
「簡単に見える」ことと「実際に簡単」は、必ずしもイコールじゃないなと、自分は日々の仕事の中でもよく感じます。
こうしたコンテンツ自体が「悪い」わけではないと思う
誤解のないように書いておくと、こうした動画や記事そのものが悪いとは思っていません。実際、ツールの進化で参入のハードルが下がっている、という話には、事実として頷ける部分もあります。
何かを学ぶきっかけとして、こうしたコンテンツが背中を押してくれることも、当然あると思います。
ただ、多くの場合、こうしたコンテンツの最終的なゴールは、有料の講座やコミュニティへの案内であることが多いです。
それ自体も、ごく自然なビジネスの形だと思いますが、「分かりやすく・魅力的に」伝えることが目的の一部になっている、という構造は、頭の片隅に置いておいた方が良さそうだと感じています。
こうしたコンテンツと向き合うときに、意識していること
- 数字はあくまで一例として見る: 「〇ヶ月で〇万円」は条件がそろった上での一例であって、自分にそのまま当てはまるとは限らないと捉える
- 語られていない工程を想像する: スキル習得のあとに何が必要になりそうか、自分なりに補って考えてみる
- ゴールが何かを意識する: コンテンツの先に、有料の商品や講座があるかどうかを一度確認してみる
- 一次情報と混ぜない: 誰かの成功事例と、自分の状況を安易にイコールで結ばない
- 参考にする部分だけ持ち帰る: 全部を鵜呑みにせず、自分に役立ちそうな部分だけを取り入れる
さいごに
こういうタイトルのコンテンツを見かけたとき、否定も肯定もせず、一旦立ち止まって「これはどういう前提の上に成り立っている数字なんだろう」と考える。
そのワンクッションを挟むだけでも、情報との付き合い方が少し変わる気がしています。
焦らず、自分のペースで、必要な部分だけを取り入れていきたいと思います。


