セクショナリズムと功を誇る立ち回りについて、ここまで2回書いてきましたが、当時の組織にはもう一つ、関係していそうな仕組みがあったのを思い出しました。
それは、社内表彰制度です。
この制度が、これまで書いてきた2つの傾向に「どう影響していた可能性があるか?」を、今回は考えてみようと思います。
目次
表彰制度は「何が報われるか」を、静かに学習させる
社内表彰のような制度は、単に成果を評価するだけの仕組みではなく、「この組織では何をすると報われるのか」を、社員に学習させる装置でもあるんだと思っています。
もし表彰が、個人単位で、成果の見えやすさを中心に評価される仕組みだったとしたら、それはセクショナリズムや功を誇る立ち回りと、かなり相性が良くなってしまいます。
部署間の情報が分断されている環境では、誰が本当に何をしたのか、外からは見えにくいからです。
表彰制度って「評価する仕組み」だとばかり思っていましたが、「何を学習させる仕組みか」で見ると、また違う顔が見えてくるなと感じています。
見えにくい構造の中では、強くアピールした人が有利になる
情報が分断された組織では、「自分の部署・自分の成果を強くアピールした人」が、表彰の場でも有利になりやすいと思います。そしてその人が実際に表彰されると、周囲はそれを見て、「そうやって成果を見せないと評価されないんだ」と学習してしまいます。


