唐突ですが、2020年の夏に見た坊ちゃん文学の「その人生、語れば説教。書けば文学。」の一文が、胸に刺さる以下の広告が「なぜブログをやるのか?」の答えに近い感じとして思っています。
史上最高にイケてる広告に出会った。 pic.twitter.com/H8cJcx8u2c
— Moto|メンタルに優しいタバコを売ってる人 (@NMoto1998) August 20, 2020
と、このような問いかけへ明確に応えるためにブログをやる人は、絶対数多くないと思いますが、ブログには様々な目的と色々な可能性があります。
「自分の考えたことを発信」「備忘録的に文字にしたい」「アフィリエイトでお金を稼ぐ」など、色々な目的で利用することができます。
実際、自分自身も1年半前にブログを始めてから備忘録的に活用し、今は主にインプット・アウトプットの場として活用しています。
そんな目標は特にないけれど、ブログは楽しそう!と思っている方に、ブログを始める前に知っておきたい無料ブログとWordPressの違いについてご紹介します。
目次
無料ブログとWordPressの比較
ブログを始めようと思った場合、まず頭に思い浮かぶのは「アメーバブログ、ライブドアブログ、はてなブログ」などの、無料でも使えるブログサービスが思い浮かぶと思います。
これらのサービスは、アカウントさえ作ってしまえば無料で使うことができ、シンプルなUIで直感的にすぐ記事を作ることができます。
ですが、無料ブログは規約に違反した場合、今まで投稿した記事がすべて削除されてしまう可能性があります。
その為、有料でもサーバーをレンタルしてWordPressでブログの設置を強くお勧めします。
無料ブログ | WordPress | |
---|---|---|
ドメイン(URL) | URLにブログサービスのドメインが含まれる | 独自ドメインで自分の好きな名前で設定できる。 |
流入元 | ブログサービス内のリンク・SNS | 検索エンジン・SNS |
カスタマイズの自由度 | 運営会社の規約に準ずる | 自由 |
申し込み手続き | メールアドレスと名前の基本情報の入力で利用可能 | レンタルサーバーの契約や、WordPressのセットアップが必要。 |
費用 | 無料 | 月に500~2000円程度 |
また、上記のように比較で見た場合、無料ブログも簡単でかつ流入がある仕組みで構築されていますが、「カスタマイズの自由度」が大きなポイントで、ブログによる収入の有無に関わってきます。
カスタマイズの自由度=収入?
A8やバリューコマースなどのアフィリエイトで収入を得たい場合、一部の無料ブログでは、規約による制限によりアフィリエイトやGoogle Adsenceの広告を使うことができません。
ここが「カスタマイズの自由度」とも言い換えられる、無料ブログと有料ブログの大きな差になります。
実際にアフィリエイトでいくら稼げるかは、NPO法人アフィリエイトマーケティング協会の2020年の調査レポートがあるので見てみましょう。
これによると、1ヶ月の収入は全回答者のうち「収入なし」がと回答したユーザーが 31.6%と多く、1000 円未満が 50%弱と最も多くなっていますが、その一方100 万円以上と回答するユーザーも 6.5%となり、夢のある話も現実にあります。
実際ブログを自分で作るとなると、「何だか難しそう」「知らない言葉がいっぱい」と考えてしまいがちです。
さらに言うと、WordPressの設計思想は「コードを書かずに簡単にできる」ことだと勘違いしがちですが、開発者の「CODE IS POETRY(コードは詩)」と言う根底にある思想の通り、WordPressは「コードを書く」というのが基本的な文化です。
ですが、実際にはWordPressは非常に簡単に出来ているCMSで、サーバーさえ用意してしまえば、WordPress自体は無料で利用することができ、早い場合には1分で構築が完了します。
その為、有料でもWordPressを使ってブログを作ることがオススメです。
定番の無料ブログ3選
本記事ではWordPressを推していますが、無料ブログが決してダメというわけでなく、利用に制約がある反面、ドメインパワーもあり安定した集客が行えます。
また、ブログの開設当初にありがちな「誰も見にこない」「1日のPVがゼロ」の状態を回避できるので安心です。
ここでは、何もそんなにカスタマイズしなくても、イケてる感じに仕上がる無料ブログサービスを3つご紹介します。
note
言わずと知れたnoteです。
「やってみた」系の記事や、メソッドを公開する投稿者がこぞって記事投稿しているので、見ているだけでも参考になる記事が多数あり、ワンカラムで居心地の良いシンプルな造りです。
自分も過去にnoteを使ったことがありますが、WordPressのグーテンベルグのエディタを、極限までシンプルにして使いやすいUIになっており、note独自の余白と、文字ブロックのスタイルで出力される為、誰でもシンプルで見やすい記事が書ける印象です。
そして、あくまで法人向けですが、有料のnote proなら月額 55,000円で独自ドメインや、Google Analyticsなどの機能が利用可能です。
- シンプルでイケてる
- 無駄を省いたUIで記事も書きやすい
Ameba(アメーバ)ブログ
2019年8月時点での利用者数は6,500万人を突破し、15年以上の歴史もあるAmebaもオススメです。
Amebaは、Amebaピグなどのコミュニティからの流入も見込めるため、見られる機会が自ずと多くなり、各記事のフッターにはいろんな記事のリンクも適度に表示してくれるので、読者としても飽きがなく、見やすい印象です。
2020年4月、アメブロにAmeba Pickというサービスができたことで、A8.netやバリューコマースなどのアフィリエイト広告や、Amazon・楽天のEC系のアフィリエイト広告の貼りつけの規約違反になるので、注意が必要です。
- ユーザー数が多いのでその分見てくれる機会が増える
- 流入チャネルが多いので見られる機会がさらに増える
- 管理画面も丁寧で使いやすい
はてなブログ
はてなブログです。
広告周りも問題なく、A8などのASPが使えますが、GoogleアドセンスのGoogleの審査がなかなか通りにくいようです。
写真の容量が300MBまでと多少心許ない制約がありますが、無料プランでGoogle Analyticsの設置や、Search Consoleの導入も可能で、それに加えてHTMLとCSSのカスタマイズも可能なので、無料で色々弄りたい人には打ってつけのサービスです。
- 無料で色々いじれる
- サーバーの容量がちょっと不安
- 広告も自由に貼れる
実際にかかる費用と手間
オススメとは言いますが、では実際にWordPressでブログを作る際に発生する費用と手間についてご紹介します。
費用
WordPressでブログを作る際、独自ドメインとレンタルサーバーには、費用がかかります。
まず、独自ドメインを取得するのに必要な金額は、年間99円〜3000円程度で、レンタルサーバー代は、月額500円〜1,000円です。
高いか安いかは人それぞれだと思いますが、ブログで収入をあげるビジネスと捕らえた場合には破格で安い金額です。
と言うのも、例えば飲食店を開業して行うビジネスの場合、家賃や食材の仕入れ・人件費など概ね500万円〜1,000万円の開業資金がかかります。
それに比べ、ブログは数千円の開業資金で始めることができます。
その為、金額はかかるものですがこれを先行投資と捉えてみるのも考え方の一つです。
手間
とは言え、「独自ドメインの取得手続き」や「レンタルサーバーの申し込み」など手間がかかり、加えてWordPressをサーバーにインストールの為の作業は、最初の大きな壁になります。
ですが、現在は「簡単インストール」の機能を備えたレンタルサーバーが増えたことで、サーバーの管理画面から誰でも数回クリックすることで、WordPressをサーバーへインストールすることができるようになり、マニュアルも充実しているので、慣れることで徐々に手間と感じるところは少なくなっていきます。
まとめ
最後に、無料ブログをWordPressの違いのまとめになりますが、
- 無料ブログは規約に違反した場合、記事が消されてしまう
- 無料ブログは気軽に始められるが、マネタイズしにくい
- WordPressはお金と手間がかかる反面、マネタイズなど色々なことができる
で、自分のようなインプット・アウトプットの場として使用したい場合はWordPressがオススメです。
もちろんこれ以外の目的もあると思いますので、気になった方は実際にやりたいことと照らし合わせ、実際の費用感もチェックしてみてください。