人気のエックスサーバーは、国内シェアNo1を誇るレンタルサーバーで、使っているユーザーも多く「速く・安定性も抜群」のレビューをよく見かけます。
と、実際にどうかということでPingdomというスピード測定ツールを使って検証してみたのが今回の記事です。
この記事の内容は、
- エックスサーバーのスピード測定結果。
- 3つのテーマで調べた結果。
- 色々設定を変えたスピード測定の結果。
です。
はじめに結論を言うと、「やっぱり速かったエックスサーバー 」の結果となっています。是非最後までご覧ください。
目次
Pingdom Website Speed Testで試すテーマと条件
この記事では、Pingdom Website Speed Testというオンラインのスピード測定ツールでテストをしています。
Pingdom Website Speed Testは、計測したいサイトのURLを入力して「START TEST」を選択すると、速度のグレードと点数、ページの読み込み時間、他サイトとの比較、ページサイズ、リクエスト数が分かります。
で、この記事では以下3つのテーマで、記事はインストール直後の「Helle World!」の1記事のみ。そして、プラグインなどの追加は無しの状態で、それぞれ設定を変更して計測しています。
テーマ | バージョン |
---|---|
Twenty Twenty-One | 1.3 |
SANGO | 2.4.2 |
Cocoon | 2.2.8.8 |
Pingdom Website Speed Testの詳細については、以下の記事にまとめました。詳しくは以下の関連記事をご覧ください。
関連記事 サイトのスピードが測定できるPingdom Website Speed Testの特徴と調べる方法
エックスサーバーのスタンダード(旧X10)プラン
この記事ではエックスサーバー のスタンダード(旧X10)のプランでスピード測定を行なっています。
スタンダード(旧X10)プランはエックスサーバーで一番コスパの良いプランで、月額990円〜 利用できます。上位プランとの違いは、ドメイン永年無料の有無とディスク容量が違う点です。
プランの詳細については、以下の記事にまとめていますので併せてご覧ください。
関連記事 レンタルサーバー国内シェアNo1・エックスサーバーの各プランの違いと特徴
各レンタルサーバーの速さの結果と各詳細記事
この記事で測定しているレンタルサーバー以外に、各社毎にSANGOやCocoonのテーマや、GoogleフォントをONにしてスピード測定をしています。
結局どれが速いの?
こんなお悩みのある方は、各測定結果を交えて解説していますので、各「測定記事」のリンクからご覧ください。
スピード測定結果のまとめ記事
それでは、エックスサーバーのスピードについて見ていきましょう。
エックスサーバー × Twenty Twenty-One
Twenty Twenty-Oneは、WordPressの5.7をインストールした時のデフォルトのテーマです。
シンプルなレイアウトとデザインです。
何もいじってない状態
プラグインを入れたり、記事数を増やしたりと何もいじっていない状態では A 96で、ロード時間も203msとかなり速いスピードが出ています。
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 96 |
Page size | 61.4KB |
Load time | 203ms |
Requests | 9 |
モリサワWebフォント適用時
エックスサーバー では、モリサワWebフォントはが無料で使えます。この設定でのテストは、ベーシック適用時のスコアです。
他社のレンタルサーバーでもWebフォントをONにすることでスコアが多少下がりますが、エックスサーバー も例に漏れずスコアが下がります。
ですが、元々が速いのでロード時間も377msと、速いスピードを維持できています。
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 92 |
Page size | 139.9KB |
Load time | 377ms |
Requests | 17 |
エックスサーバー × SANGO
有料テーマSANGOです。シンプルながらも随所にGoogleのマテリアルデザインを採用した居心地の良いテーマです。
内部最適化もされているのもGOODなポイントで、プラグインを入れることなくSEO対策ができるのも嬉しいWordPressのテーマです。
何もいじってない状態
SANGOのテーマにすることで、読み込むページサイズが大きくなるのに比例してロード時間も1.13sと長くなりますが、パフォーマンスグレード A92 と高いパフォーマンスを発揮しています。
他社の低価格系サーバーだと概ね85〜90のスコアが多いので、エックスサーバーの速さを体現している結果です。
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 92 |
Page size | 239.8KB |
Load time | 1.13s |
Requests | 15 |
モリサワWebフォント適用時
モリサワWebフォントをONにするとページサイズが増えますが、ロード時間もほぼほぼ一緒で、あまり影響を受けません。
というのも、計測対象にしているのはトップページで、Webフォントの対象となるパーツが少ないのも影響しているかと思っているので、記事ページだとまた違った結果が出るかもしれません。
が、他社のレンタルサーバーではパフォーマンスグレードが80代のスコアが多いので、それでも速いことには変わりありません。
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 91 |
Page size | 261.8KB |
Load time | 1.14s |
Requests | 18 |
SANGOの高速化設定ON
SANGOのテーマで設定できる高速化をONにすると、ページサイズがちょっと減るのでグレードのスコアも良くなります。
今回の測定では1記事ですが、複数記事になっていった場合効果を発揮しそうな設定です。
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 93 |
Page size | 228.2KB |
Load time | 1.12s |
Requests | 14 |
Googleフォント適用時
Noto Sans JPを適用させた時のスコアで、ページサイズが倍以上になっていますが、ロード時間も減っていません。
このGoogleフォント適用の設定は、スコアが大きく下がる結果が他社でも多くなりますが、エックスサーバー の速さでそれを補助してロード時間が増えることを防いでいるのではないかと思っています。
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 92 |
Page size | 529.2KB |
Load time | 1.16s |
Requests | 26 |
さすがエックスサーバー。他社だと比較的スコアが落ちますが、スコアが落ちずに速さを実感した結果です。
エックスサーバー × Cocoon
Cocoonです。専門的な知識がなくてもカスタマイズが簡単にできてしまう人気の無料のテーマです。
何もいじってない状態
何もいじっていない状態だと、他のWordPressのテーマと比較した場合スコアが多少下がりB89になっています。ですが、ロード時間は相変わらず速い結果です。
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | B 89 |
Page size | 248.3KB |
Load time | 315ms |
Requests | 21 |
モリサワWebフォント適用時
モリサワのWebフォントを使うとこちらもスコアがB88と多少低めですが、相変わらずロード時間は早いです。
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | B 88 |
Page size | 284.0KB |
Load time | 459ms |
Requests | 27 |
Cocoonの高速化設定ON
他社のレンタルサーバーでもそうですが、Cocoonの高速化設定をONにするとかなり速くなり、スコアが劇的に上がります。
かなりリクエスト数を減らしてくれるのが好結果の要因ぽいです。
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 97 |
Page size | 233.9KB |
Load time | 299ms |
Requests | 13 |
他社だと高速化しても意味がなかったりする場合もありますが、エックスサーバー はそんなことなく速くなっています。
さいごに
エックスサーバー は、とにかく速い結果でした。
記事執筆時点では、この記事のエックスサーバー と、国内シェアNo2のロリポップ。国内シェアNo3のさくらのレンタルサーバの3社で比較すると、最も速いスピードを出せています。
さいごに、この辺りのこととこの記事をまとめると、
- エックスサーバーは速い。
- テーマを変えてもサイトのスピードは速い。
- 高速化の設定ができるテーマだとより速くなる。
です。
この記事の通り、「速くて安定」というユーザーのレビューは嘘ではない結果でした。
エックスサーバー が気になった方は公式サイトから是非チェックしてみてください。10日間お試し利用も出来ちゃいます。