無料で使えるスターサーバーフリーは、ディスク容量が2GBと心許ないサイズですが、それでもWordPressのCMSが気軽に使うことができるのは、とてもありがたいサービスを提供しています。
ですが、「実際にはどうなんだ?」的に実使用でも問題ないレベルでできるかどうかが気になり、スピード測定のテストを行ってみました。
この記事は、そんなスターサーバーフリーについて、
- スターサーバーフリーの速さ。
- スターサーバーフリーでテーマを変えた時の速さ。
- スターサーバーフリーでテーマの設定を色々いじった時のスコア。
の内容です。
無料でWordPressを使ってみたい方や、前々からスターサーバーフリーが気になっていた方は、是非最後までご覧ください。
目次
Pingdom Website Speed Testで試すテーマと条件
この記事では、スターサーバーフリーのフリー PHP+MySQLプランをPingdom Website Speed Testというオンラインのスピード測定ツールでテストをしています。
Pingdom Website Speed Testは、計測したいサイトのURLを入力して「START TEST」を選択すると、速度のグレードと点数、ページの読み込み時間、他サイトとの比較、ページサイズ、リクエスト数が分かります。
で、この記事では以下3つのテーマで、記事はインストール直後の「Helle World!」の1記事のみ。そして、プラグインなどの追加は無しの状態で、それぞれ設定を変更して計測しています。
テーマ | バージョン |
---|---|
Twenty Twenty-One | 1.3 |
SANGO | 2.5.3 |
Cocoon | 2.3.0 |
Pingdom Website Speed Testの詳細については、以下の記事にまとめました。詳しくは以下の関連記事をご覧ください。
関連記事 サイトのスピードが測定できるPingdom Website Speed Testの特徴と調べる方法
スターサーバーフリーのフリー PHP+MySQLプラン
Star Server Free(スターサーバーフリー)は、スターサーバーを運営するネットオウル株式会社が運営する無料のレンタルサーバーで、WordPressを使う場合は、フリー PHP+MySQLプラン を選ぶと使うことができます。
ディスク容量が2GB程度で、スマホでみた場合に広告が表示されます。
スターサーバーフリー以外にも無料でWordPressを使えるサーバーはあるので、気になる方は以下の記事も併せてご覧ください。
関連記事 MySQL対応でWordPressが使える4つの無料レンタルサーバーと特徴
各レンタルサーバーの速さの結果と各詳細記事
この記事で測定しているレンタルサーバー以外に、各社毎にSANGOやCocoonのテーマや、GoogleフォントをONにしてスピード測定をしています。
結局どれが速いの?
こんなお悩みのある方は、各測定結果を交えて解説していますので、各「測定記事」のリンクからご覧ください。
スピード測定結果のまとめ記事
それでは、スターサーバーフリーのスピード測定結果を以下からご覧ください。
スターサーバーフリー × Twenty Twenty-One
Twenty Twenty-Oneは、WordPressをインストール直後に有効になっているテーマで、非常にシンプルなレイアウトで動作も軽めです。
何もいじってない状態
ロード時間は265msと比較的速いのですが、パフォーマンスグレードが C78 です。
有料のレンタルサーバーでは、遅くても B の80後半にはなるので、なかなか遅いと言わざるを得ない結果です。
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | C 78 |
Page size | 291.5KB |
Load time | 265ms |
Requests | 10 |
スターサーバーフリー × SANGO
当サイトでも利用している、WordPressテーマSANGOです。有料のテーマですが、そのままのデフォルトでもキレイに収まり、カスタマイズもしやすい為人気のテーマです。
何もいじってない状態
ページサイズが大きくなる為、それに応じてロード時間も長くなり、スコアも C76 になります。実際にこの状態でアクセスしてみると、体感的にもう少し速いといいなぁと思った感じです。
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | C 76 |
Page size | 496.5KB |
Load time | 1.22s |
Requests | 16 |
SANGOの高速化設定ON
SANGOのテーマで有効化できる「高速化設定」を全てONにすると、ロード時間とパフォーマンスグレードが向上します。
それでも C77 と気になる部分は変わりません。
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | C 77 |
Page size | 437.6KB |
Load time | 1.17s |
Requests | 15 |
Googleフォント適用時
GoogleフォントのNoto Sans JPをONにすると、ページサイズが大きく増え、
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | C 76 |
Page size | 758.9KB |
Load time | 1.11s |
Requests | 27 |
スターサーバーフリー × Cocoon
無料で利用ができるテーマで、使っている人も多いCocoonです。
何もいじってない状態
Cocoonのテーマを有効にすると、ロード時間はそこまでかかっていませんが、パフォーマンスグレードが C74 と、かなり気になるスコアです。
ページ数が増えた時には、より厳しそうなパフォーマンスです。
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | C 74 |
Page size | 621.2KB |
Load time | 423ms |
Requests | 22 |
Cocoonの高速化設定ON
高速化をONにするとスコアが爆上がりし、パフォーマンスグレードも A99 となっています。
項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 99 |
Page size | 17.0KB |
Load time | 103ms |
Requests | 2 |
さいごに
スターサーバーフリーは無料ということもあり、スピード自体は決して速いものではなく、ディスク容量も2GB程度なので、実際に使って運用するよりは、何かテスト為に使ったりするのにはいいかもしれません。
- スターサーバーフリーの速度は遅め。
- 記事やコンテンツが増えた場合、読み込みの時間がさらにかかるので不安。
- このスピードを踏まえると、WordPressでの利用はきつい。
これ以外にも、無料で利用できるレンタルサーバーは他にもあり、それぞれ特徴が若干異なるので、以下の記事でも検討して、自分に合いそうなものを見つけてください。