さくらのレンタルサーバでWordPressが使えるプランは6つありますが、無料のSSLが使え、月額524円とコスパの良いスタンダードプランが一番人気だそうです。
以前の記事では、GoogleのPagespeed Insightを使って計測してみましたが、速度は早く安定しているサーバープランです。その時の結果は以下の記事です。
関連記事 さくらのレンタルサーバのスタンダードプランでPageSpeed Insightsを使って速度を検証!本当に速いのか調べてみた。
この記事はその続きのような内容で、
- Pingdomとは?
- 各テーマを使ったスタンダードプランのスコア
- いろんな設定を変えた時のスタンダードプランのスコア
の、さくらのレンタルサーバのスタンダードプランについての計測結果についての内容です。
さくらのレンタルサーバを検討中の方は、是非この記事を最後までご覧いただけたら嬉しいです。
目次
Pingdomとは?
Pingdom Website Speed Testは、計測元の国を選んで対象のドメインの速度を測るオンラインのツールです。
GoogleのPagespeed Insightと比較すると、速度計測結果の表示もシンプルで見やすいUIです。

調べたいURLをFVに入れ「START TEST」を選択すると、速度のグレードと点数、ページの読み込み時間、他サイトとの比較、ページサイズ、リクエスト数が分かります。
日本語に翻訳すればコンテンツ毎の改善点が分かるので、結構使えるツールです。
Pingdom Website Speed Testの詳細については、以下の記事にまとめました。詳しくは以下の関連記事をご覧ください。
関連記事 サイトのスピードが測定できるPingdom Website Speed Testの特徴と調べる方法
GoogleのPagespeed Insightとの違い
GoogleのPagespeed Insightとの主な違いは、すごくざっくり言うと「モバイル・パソコン別のスコアは出ない」「CWV(コアウェブバイタル)の指標はない」ことです。

また、全てUIが英語の為詳細の内容を理解するには翻訳が必要です。
その為、このツールの結果を受けた上でのサイトの改善は、Pagespeed Insightの方が使いやすいと思いますが、違った角度でサイトの速度を知るには非常に使えるツールになっています。
さくらのレンタルサーバのスタンダードプラン
この記事で測定に使用しているスタンダードプランは、月額524円で無料SSL・バックアップ機能にも対応し、WordPressが使える人気のプランです。
モジュール版PHPが利用可能なので、体感的にも速くなり、WordPressでホームページを始めるには最適なプランです。
プランの詳細と、他のプランについては以下の記事にまとめていますので併せてご覧ください。
関連記事 さくらのレンタルサーバの各プランの違いと特徴[2021年5月]
各レンタルサーバーの速さの結果と各詳細記事
この記事で測定しているレンタルサーバー以外に、各社毎にSANGOやCocoonのテーマや、GoogleフォントをONにしてスピード測定をしています。
結局どれが速いの?
こんなお悩みのある方は、各測定結果を交えて解説していますので、各「測定記事」のリンクからご覧ください。
スピード測定結果のまとめ記事
それでは、さくらのレンタルサーバの速さを見ていきましょう。
さくらのレンタルサーバ × Twenty Twenty-One
WordPressテーマのデフォルトテーマのTwenty Twenty-Oneです。WordPressのインストールが完了すると、必然的にこのテーマになっているはずです。

かなりシンプルなレイアウトのテーマなので、ページ内のコンテンツ量も少ない作りになっています。
何もいじってない状態
他のテーマと比較すると分かりますが、ページサイズがかなり小さい印象ですが、ロード時間が多少長めになっています。
ですが、グレードはAと良いものになっています。

項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 92 |
Page size | 122.6KB |
Load time | 3.37s |
Requests | 17 |
モリサワWebフォント適用時
さくらのレンタルサーバで利用できるモリサワのWebフォントをONにすると、ロード時間が若干増えますが、パフォーマンスグレードはAと変わりません。

項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 92 |
Page size | 137.6KB |
Load time | 3.42s |
Requests | 19 |
さくらのレンタルサーバ × SANGO
SANGOは、サルワカさんが作った有料テーマで、当サイトもSANGOを使っています。

シンプルな作りで読者も見やすく、Googleフォントを管理画面からONにできたりと、難しい操作をしなくてもいろんなカスタマイズできるのが魅力のテーマです。
SANGOの速度を見てみましょう。
何もいじってない状態
インストール直後の状態でもパフォーマンスグレードはAと良好で、ロード時間も2.08sと速い印象です。

項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 91 |
Page size | 253.3KB |
Load time | 2.08s |
Requests | 19 |
SANGOの高速化設定ON
管理画面のカスタマイズメニューから設定できる「高速化」をONにすると、パフォーマンスグレードは変わりませんが、多少ロード時間が短くなり、ファイルサイズも減少しました。
変わらず速い印象です。

項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 91 |
Page size | 244.1KB |
Load time | 1.95s |
Requests | 18 |
Googleフォント適用時
GoogleフォントのNoto Sans JPをONにすると、ページサイズが倍以上になりますが、パフォーマンスグレードは変わらずAです。ロード時間も多少増加していますが、気になるほどではありません。

項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 91 |
Page size | 542.6KB |
Load time | 2.32s |
Requests | 30 |
モリサワWebフォント適用時
モリサワWebフォントをONにすると、そのままの状態とさほど変わりありませんが、ロード時間が気になるところですが、基本のスピード自体が早いので問題ではないと思います。

項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 91 |
Page size | 253.5KB |
Load time | 2.87s |
Requests | 19 |
さくらのレンタルサーバ × Cocoon
Cocoonは、無料で使えることにびっくりするくらい高機能なWordPressのテーマです。このテーマを使っているユーザーを頻繁に見かける程、人気のテーマです。

また、CSSや関数をいじらずに管理画面から高度な設定が簡単にできるのもこのテーマの魅力で、非常に使いやすいテーマです。
何もいじってない状態
Cocoonのテーマでは、唯一Bのパフォーマンスグレードになっており、ロード時間も3.00sとなっています。

項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | B 89 |
Page size | 251.6KB |
Load time | 3.00s |
Requests | 23 |
Cocoonの高速化設定ON
同様の速度のテストをPagespeed Insightで行っていますが、その時もCocoonの高速化設定でかなり早くなっていました。ここでも同様に速くなり、ロード時間も672msとかなりスピードが速くなっています。

項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | A 92 |
Page size | 245.1KB |
Load time | 672ms |
Requests | 15 |
モリサワWebフォント適用時
モリサワWebフォントをONにすると、そのままの状態と同様パフォーマンスグレードがBになっていますが、実際にその状態でページを開いても「遅い印象」はなく、問題ないレベルでした。

項目 | スコア |
---|---|
Performance grade | B 89 |
Page size | 264.6KB |
Load time | 2.60s |
Requests | 26 |
さいごに
WordPressインストール直後の状態での計測の為、Performance gradeはAが欲しいところですが、さくらのレンタルサーバはAを多く取得できているので、記事数が増えていっても安心です。
今回の記事をまとめると、
- 全体的にPerformance gradeはA〜Bの評価で速い。
- テーマの高速化ONでさらに速くなる。
- Webフォントの利用でLoad timeがちょっと増加する。
です。
さくらのレンタルサーバで、WordPressはスタンダードプラン以上で利用でき、独自ドメインや無料SSLはもちろん、メール・電話サポートなどサイト運営を安心して行うことができます。
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